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ライター/kumi
大阪生まれ大阪育ちの20代女性です。現在はIT企業に勤めながら個人でWEB記事の執筆もしています。美味しいご飯やお酒がだいすき。読者の皆さんの生活がより素敵なものになるよう「ちょっといいもの」「ちょっと嬉しいもの」をご紹介します!
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黒ビールとは、焦がした麦芽である「濃色麦芽」を一部使用している色の濃いビールの総称です。
普通のビールとの違いは使用する「麦芽」。普通のビールは、80℃前後の熱風で焙燥された「淡色麦芽」を使用しているため、おなじみの黄金色に仕上がります。それに対して黒ビールは、淡色麦芽をさらに100℃以上の温度で焙煎した「濃色麦芽」をブレンドしているため、独特の色の濃さがうまれるのです。
黒ビールを選ぶ際にチェックしておきたいポイント3つをご紹介します。
黒ビールの発酵方法は、「エール」と「ラガー」の2通りに分けられます。エールは、高温で発酵させることで酵母が麦汁の上に浮き上がる「上面発酵」という製法でつくられたもの。濃厚な香り、麦とホップの豊かなコクを味わえます。
ラガーは、低温で発酵させることで酵母が麦汁の下に沈んでいく「下面発酵」という製法でつくられたもの。雑味のない味わいとさわやかな喉ごしが特徴であり、日本のビールの多くはこの製法が採用されています。
黒ビールは、生産国や焙煎方法などによってさらに4種類に分けられます。ドイツ発祥のバランス良く飲みやすい「デュンケル」、スッキリした飲み口の「シュバルツ」、イギリス発祥のまろやかでコクのある「ポーター」、アイルランド発祥の香ばしさを楽しめる「スタウト」です。
これらの種類を知っておくと、ご自身の好みにあった黒ビールが選びやすくなります。選ぶ際にはぜひチェックしてみてくださいね。
普通のビールのアルコール度数は5%程度ですが、黒ビールのアルコール度数は5~11%と少し高め。普段の感覚でゴクゴク飲むとすぐに酔いが回ってしまう恐れがあるため、黒ビールを選ぶ際はアルコール度数もチェックしましょう。
黒ビールのほろ苦さやコクを楽しみたい方は10%前後のものがおすすめですが、飲む量やスピードには気をつけてくださいね。
それでは筆者おすすめの黒ビール10種をご紹介します。
「本場イギリスで飲むような、新鮮な黒ビールを日本でも飲みたい!」そんな想いからつくられた、よなよなエールの「東京ブラック」。ポータースタイルが採用されており、コーヒーやココアを思わせる香りが特長です。
ロースト麦芽と香り高いホップが醸し出す香ばしい味わい、きめ細かくクリーミーな泡が魅力的。なめらかな口当たりとほのかに感じられる麦芽の甘味で、飲んだ後にも重く残りません。
宮崎県産の和栗を用いた黒ビール、その名も「栗黒」。宮崎県産の栗ペーストを仕込み原料に用いたスタウトスタイルで、コーヒーのような香ばしい味わい、栗の上品な香りと深いコクを実現しました。
ビールの世界的コンペティションで1位、世界最大級のビールレビューサイトでJapan Bestに3年連続選出など、海外でも高く評価されている黒ビールです。アルコール度数は9%とやや高めのため、ゆっくりと召し上がれ。
黒ビールの代名詞ともいえるギネスビール。実は缶のなかに小さなボールが入っていることをご存知ですか?
「フローティング・ウィジェット」という名のボールには窒素が閉じ込められており、無数の小さな穴が開けられています。缶を開けると同時に圧力の作用が働くことで、きめ細やかでクリーミーな泡が作られるのだそう。232℃の炎で焙煎された麦芽の香ばしさ、豊かな風味とほのかな甘みを味わえる、長く愛されている黒ビールです。
ドイツビールといえばホフブロイ、とも言われるほど人気の銘柄。1589年のホフブロイハウス(宮廷醸造所)創設時に、「バイエルン国王のためのビール」として醸造された黒ビールです。
コクのあるキャラメルナッツやチョコレートのような味わいで、黒ビールながらどんな場面にも合わせやすい味わいが魅力。色味は黒というよりも深みのあるレッドブラウンです。