有名処に人が殺到する京都の紅葉。落ち着いて映え写真を狙う奈良人混みを避けて京都市から少し離れた穴場スポットに向かうのがおすすめです。時間帯は朝一番か閉門間際。穴場の紅葉名所でベストショットを狙ってみましょう。
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愛宕念仏寺は奈良時代に称徳天皇によって東山に建立された愛宕寺が起源と言われ大正時代に現在の地へ移転されました。戦後は廃寺となりましたが昭和30年に仏師・西村公朝が住職となり復興に尽力。境内には1200体の表情豊かな羅漢像が祀られており癒しの寺として知られています。
また昭和初期の復興の際参拝者が掘って奉納した像が訪れる人々の心を和ませてくれますよ。奥嵯峨にあるため紅葉時期でも人出は比較的少なめで中でも朝夕はゆったりと訪問できます。
スポット名 | 愛宕念仏寺 |
概要 | 8 世紀に創建された仏教寺院で、境内には 1,200 体を超える石仏が安置される。 |
住所 | 〒616-8439 京都府京都市右京区嵯峨鳥居本深谷町2−5 |
営業時間 | 月曜日: 8時00分~16時30分、火曜日: 8時00分~16時30分、水曜日: 8時00分~16時30分、木曜日: 8時00分~16時30分、金曜日: 8時00分~16時30分、土曜日: 8時00分~16時30分、日曜日: 8時00分~16時30分、 |
電話番号 | 075-865-1231 |
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江戸時代は丹波から京都への物流を担った輸送路が人気のアトラクションに。川の両側に迫る巨岩奇岩や錦絵のように鮮やかな山々の紅葉を眺めながら船頭の操縦で岩の間をすり抜け、亀岡から嵐山までの約12キロの渓谷を約2時間かけて船で下ります。
保津川を下る舟に乗り込めば愛宕山をはじめとした錦秋の山々が目の前に広がりますよ。できる限り混雑を回避したいなら早めのスタートが肝心。嵯峨野トロッコ列車に乗車した観光客が乗船場に到着する目の朝一番で出発する船便を目指しましょう。
スポット名 | 保津川下り |
概要 | 急流や峡谷を巡る川下りツアー。変化に富んだ岩の造形や鮮やかな紅葉を楽しめる。 |
住所 | 〒621-0005 京都府亀岡市保津町下中島2 |
営業時間 | 月曜日: 10時00分~14時30分、火曜日: 10時00分~14時30分、水曜日: 10時00分~14時30分、木曜日: 10時00分~14時30分、金曜日: 10時00分~14時30分、土曜日: 10時00分~14時30分、日曜日: 10時00分~14時30分、 |
電話番号 | 0771-22-5846 |
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保津川沿いの渓谷を縫うように走る観光列車でノスタルジックな雰囲気の客車が愛らしいトロッコ列車は片道約7.3キロの距離を約25分間で運行します。オープンエアの車両もあり錦秋の絶景スポットが存分に楽しめますよ。
紅葉時期は大人気のためJR西日本のネット予約や旅行代理店などで前売り乗車券を購入しておくのがベスト。乗車1か月前から購入でき人気のオープン車両も指定可能です。開放感バグツンの列車でのんびり紅葉狩りに出かけてみましょう。
スポット名 | 嵯峨野観光鉄道トロッコ列車 |
住所 | 〒610-0000 京都府京都市右京区嵯峨水尾鳩ケ巣 |
営業時間 | 月曜日: 9時00分~17時00分、火曜日: 9時00分~17時00分、水曜日: 定休日、木曜日: 9時00分~17時00分、金曜日: 9時00分~17時00分、土曜日: 9時00分~17時00分、日曜日: 9時00分~17時00分、 |
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徳川家康が伏見に建立した学問所が移転。江戸初期の活字本・伏見版の出版で知られ、当時の木製活字約5万個が現存します。圓光寺は雲海と龍を表した枯山水の奔龍庭や池泉回遊式で苔が美しい十牛之庭で紅葉を観賞できますよ。
圓光寺型と呼ばれる水琴窟の音色も魅力で江戸時代初期に作庭されたといわれる池泉回遊式庭園は晩秋の敷紅葉が見ごたえがあります。通常は予約は不要ですが秋の特別拝観の期間だけは予約が必要となりますよ。
スポット名 | 圓光寺 |
概要 | 広々とした景観、手入れの行き届いた庭園、緑豊かなことで知られる仏教寺院。 |
住所 | 〒606-8147 京都府京都市左京区一乗寺小谷町13 |
営業時間 | 月曜日: 9時00分~17時00分、火曜日: 9時00分~17時00分、水曜日: 9時00分~17時00分、木曜日: 9時00分~17時00分、金曜日: 9時00分~17時00分、土曜日: 9時00分~17時00分、日曜日: 9時00分~17時00分、 |
電話番号 | 075-781-8025 |
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修学院離宮は江戸時代初期に花開いた寛永文化の中心人物であり当代随一の文化人でもあった後水尾上皇が造営しました。上・中・下の3つの離宮があり、広大なスケール感を誇る借景庭園が紅葉に包まれる景色は何度も訪れたくなる趣深さ。
事前予約制のため大混雑は避けられますが紅葉シーズンは人気のためできるだけ早めに予約をしましょう。
スポット名 | 修学院離宮 |
概要 | 17 世紀に造営された美しい離宮。川をせき止めて造られた人工池のある有名な庭園などを見学できる。 |
住所 | 〒606-8052 京都府京都市左京区修学院藪添 |
営業時間 | 月曜日: 定休日、火曜日: 9時00分~15時00分、水曜日: 9時00分~15時00分、木曜日: 9時00分~15時00分、金曜日: 9時00分~15時00分、土曜日: 9時00分~15時00分、日曜日: 9時00分~15時00分、 |
電話番号 | 075-211-1215 |
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文化財や美術品の宝庫といわれる京都には数多くのミュージアムがありそこには個性的な庭園が点在しています。寺社や名所旧跡巡りも良いですがたまにはゆったりと時間をとってミュージアムとその庭園を訪ねてみませんか。
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京都国立博物館は多くの国宝や重要文化財の美術・工芸品などを収蔵する日本有数の博物館。明治28年にルネッサンス風の本館とともに庭園も整備され前庭は小川治兵衛が手掛けています。
噴水の向こうに見える本館も重要文化財。残る2つの庭園内には屋外展示の美術品があるロダンの考える人や、馬町十三重石塔などがあり見どころたっぷりですよ。
スポット名 | 京都国立博物館 |
概要 | 日本の彫刻、絵画、書道、金属工芸品を所蔵する歴史のある博物館。カフェも併設。 |
住所 | 〒605-0931 京都府京都市東山区茶屋町527 |
営業時間 | 月曜日: 定休日、火曜日: 9時30分~17時00分、水曜日: 9時30分~17時00分、木曜日: 9時30分~17時00分、金曜日: 9時30分~17時00分、土曜日: 9時30分~17時00分、日曜日: 9時30分~17時00分、 |
電話番号 | 075-525-2473 |
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西陣織工芸美術館松翠閣は京都有数の織技術をもつ株式会社あさぎが西陣織の伝統技術を多くの人に知ってもらう目的でオープンさせた伝統技術を多くの人に知ってもらう目的オープンさせた美術館です。建物は昭和初期に隅々までこだわりをもって造られた住居としての町家。
庭は母屋の前の前庭と蔵との間の坪庭があり、坪庭には水琴窟が設けられており四季折々の趣がありますよ。
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吉田神社の社家の鈴鹿家を重森が譲り受け昭和45年に枯山水庭園を造りました。重森らしい庭園ですが他の重森庭園にはない山桜など花の咲く庭で自宅ならではの実験的庭園。
四国産の青石や丹波鞍馬石、苔の緑、そして白砂の調和が江戸時代の格式ある建物と見事にマッチしていますよ。今は音を聴くことができませんが水琴窟もあります。
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陶芸家の河井寛次郎の工房兼自宅を記念館として公開している河井寛次郎記念館。建物は昭和12年に日本各地の民家に一部朝鮮式を取り入れた独自のもの。
中庭にはさまざまなオブジェがありますが中でも丸石は石灯籠を寄進しようという申出に対し、それなら丸石が良いと寛次郎が答えたからだそう。寛次郎が石をころがして位置を決めたという丸石をぜひご覧になってください。
スポット名 | 河井寛次郎記念館 |
概要 | 近代日本の芸術家、河井寬次郎の住居で、現在は美術館。陶芸作品、木彫作品、大きな窯が展示されている。 |
住所 | 〒605-0875 京都府京都市東山区五条坂鐘鋳町569 |
営業時間 | 月曜日: 定休日、火曜日: 10時00分~17時00分、水曜日: 10時00分~17時00分、木曜日: 10時00分~17時00分、金曜日: 10時00分~17時00分、土曜日: 10時00分~17時00分、日曜日: 10時00分~17時00分、 |
電話番号 | 075-561-3585 |
公式サイト | 公式サイトにアクセスする |
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洛陽織物は江戸時代天保初年創業の西陣織の老舗。こちらはミュージアムではなく織物店の中庭ですが町家の社屋奥にあり、音がしなくなっていたものを20年ほど前に掘り起こして改修したものを観賞できます。割れていた瓶は新たに常滑焼の瓶を購入して交換し音色がよみがえったそう。
縁起の良い三本葉の松の前にあり竹筒で音を楽しむタイプです。業務で見学できない場合もあるので事前に予約をしてから訪れましょう。