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ライター/こはるひより
中学生の双子の母で、助産師です。 ワンオペ育児やワーキングママも経験してきました。 助産師としてプロからの目線と先輩ママとしての目線で、育児が楽しくラクになるおすすめのアイテムをご紹介します。
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搾乳機はすべてのママに必要なわけではありません。母乳育児をしていても、搾乳機が必要なママ、特に必要がないママもいます。では、搾乳機はどのようなママに必要なのでしょうか。
母乳は赤ちゃんに吸ってもらって、出せば出すほど量が増えます。赤ちゃんに吸ってもらって、さらに搾乳をすると母乳の量は増えやすいのです。搾乳は手でもできますが、搾乳機を使用するほうが時間も短く、効率的にたくさん搾乳できます。
母乳の出が悪いけれど、母乳育児を軌道にのせたいママは搾乳機の使用がおすすすめですよ。
ママの母乳はちゃんと出ているのに、まだ体力がなくておっぱいから母乳を吸えない赤ちゃんもいます。おっぱいから直接飲めるようになるまでは、搾乳して哺乳瓶での授乳が必要です。
この場合は1日に何度も、そしてかなりの量を搾乳が必要になってきます。搾乳機を使用すると、時間もかからず効率よく搾乳が可能です。特に新生児の赤ちゃんに多いケースですが、生後1カ月ごろになるとおっぱいから母乳を飲めるようになりますよ。
赤ちゃんがNICUに入院しているママは、搾乳をして病院まで届けます。赤ちゃんが入院している期間中は、毎日何度も搾乳をしますから、搾乳機があるととても便利です。
赤ちゃんがNICUに入院していて、退院後は母乳だけで育てたいと考えているママは、できるだけ何度も搾乳をすることで母乳育児を続けることができますよ。
乳腺炎になってしこりや痛みがでてきたときには、搾乳をして詰まってしまった乳腺を開通させることが大切。手で搾乳をしても良いのですが、搾乳機のほうがかんたんにつまりやしこりが取れやすいです。
搾乳機には電動や手動など、たくさんの種類があります。搾乳機はどう選べば良いのでしょう。母乳専門助産師が搾乳機の選び方のポイントを紹介します。
搾乳機をどのような目的で使用したいのかで選ぶことが大切です。電動搾乳機は、母乳量を増やしたいママや母乳はでているのに赤ちゃんがおっぱいから飲んでくれないママ、赤ちゃんがNICUに入院しているママにおすすめ。
電動搾乳機には両胸を同時に搾乳するダブルカップ、片胸ずつ搾乳するシングルカップがあります。時短で一気に搾乳したいときにはダブルカップの搾乳機を選ぶとよいでしょう。手動搾乳機は乳腺炎になってしまったママや、赤ちゃんに吸ってもらってもなんとなくすっきりしないときに使用したいママにおすすめです。
搾乳機は哺乳瓶と同じように洗って消毒が必要です。特に母乳は栄養が豊富。搾乳機をきちんと洗わないと細菌が繁殖してしまうことも。搾乳機は細かいパーツも多いです。パーツの数が少なく、かんたんに取り外し可能で、洗いやすい形状の搾乳機を選びましょう。
搾乳機には電子レンジ消毒が可能な商品もあります。消毒液を作るのが面倒なママには電子レンジ消毒ができるタイプの搾乳機がおすすめです。
搾乳機の搾乳カップはママの肌に直接あたるもの。あまりに固い素材やママがアレルギーを起こす素材だと、搾乳をしていて痛みを感じたり、お肌がかぶれてしまいます。
搾乳機は搾乳カップがソフトな材質でできていて、ママのお肌に優しい素材のものを選ぶと良いでしょう。
赤ちゃんが母乳を吸うリズムには「母乳を呼び出すリズム」と「母乳を吸い出すリズム」の2種類があります。この赤ちゃんの持つ2つの吸うリズムが、母乳をたっぷり出す大事なしくみです。搾乳機の中には赤ちゃんの吸うリズムを再現した搾乳機能が搭載された商品もあります。
赤ちゃんの吸うリズムを再現した吸引リズム付き搾乳機なら、より効率的にたくさんの母乳を搾乳することができますよ。
搾乳機を選ぶ際には、搾乳機の用量も確認しましょう。母乳量を増やしたいママ、搾乳して哺乳瓶で授乳しているママ、NICUに母乳を届けるママは100~150ml程度の容量が必要です。乳腺炎になった場合に搾乳機を使用したいママは大きな容量は必要としません。
あまりに搾乳タンクが大きすぎたり、長すぎたりすると使いにくい搾乳機になってしまいます。容量とともに形状も確認しましょうね。
ここからは母乳専門助産師がこだわりを持って選んだ搾乳機10選を紹介していきます。
母乳育児専用メーカーとして世界的に有名なメデラの搾乳機です。メデラは産院でも導入されいる信頼できるメーカー。赤ちゃんの吸い方を再現したメデラオリジナルの「2フェーズさく乳技術」と電動搾乳によりたくさんの母乳をしっかり絞ることができます。
母乳育児を軌道にのせたいママやNICUに母乳を届けるママに特におすすめの搾乳機です。
ハンディタイプの電動搾乳機です。電動なのにコンパクトで軽いので、疲れずにらくらく搾乳ができますよ。ピジョンの搾乳機はすべて、母乳実感の哺乳瓶をタンクとして使用します。母乳実感はママたちにとても人気のある哺乳瓶です。
搾乳したあとは哺乳瓶に移し替えず、すぐに授乳ができるのでとても便利。赤ちゃんの母乳を吸うリズムを再現したピジョン独自の「赤ちゃんここちリズム」で、母乳をしっかり搾乳してくれる搾乳機ですよ。
カネソンの手動搾乳機です。ママらくハンドαの特徴は、ハンドルを動かすとおっぱいのマッサージ効果が得られること。より効果的に搾乳をするためには、おっぱいをマッサージして柔らかくすることが重要です。ママらくハンドαなら、使用するたびにおっぱいをマッサージしてくれるので、より多くの母乳を搾乳しやすいシステムですよ。
授乳後もおっぱいの張りが強くて搾乳機を使用したいママにおすすめ。
ピジョンの手動搾乳機はハンドルが90度回転する仕様になっています。手動搾乳機は手首が痛くなってしまうことがデメリット。ただでさえも産後は腱鞘炎になりやすい時期です。ピジョンの手動搾乳機は自分の良い位置にハンドルを動かすことが可能なので、産後の手首に優しい搾乳機ですよ。
手首を守りながら、ピジョンオリジナルの赤ちゃんここちリズムで効率よくしっかり母乳を搾乳してくれます。
シリコンでできたカップタイプの搾乳機です。お手入れも持ち運びもかんたん。持ち歩きもしやすいサイズなので、外出中におっぱいが張ってきてしまったときにも使用できます。
容量が小さめなので、赤ちゃんがNICUに入院しているママや搾乳をして哺乳瓶で授乳しているママには不向きの搾乳機です。ですが、乳腺炎になってしまったときのためにひとつ持っておくと安心ですよ。
同じくメデラの電動搾乳機である「スイング・マキシ」との違いは本体の大きさ。フリースタイルは小型で軽量なので、持ち運びもかんたんです。本体をポケットに入れて使用することができるので、搾乳チューブの長さを気にせず使用できるのがメリット。
充電式なので、近くに電源がないところでも使用ができます。電動搾乳機を使いたいけれど、大きさや重さが気になるというママにはおすすめの搾乳機ですよ。
手動搾乳機にしようか、電動搾乳機にしようか迷っているママにおすすめなのが「ミルサポ デュアル搾乳機」です。これひとつで電動搾乳機としても、手動搾乳機としても使える優れものの搾乳機。電動か手動か迷ったら「ミルサポ デュアル搾乳機」を購入しておくと便利です。
手動搾乳機は手首を痛めてしまう点がデメリット。その点、メデラの手動搾乳機「ハーモニー」は手首に優しい、握りやすいハンドルになっています。コンパクトなハンドルなので、手が小さめのママでも使いやすい手動搾乳機ですよ。
「ハーモニー」はWハンドルを採用しています。赤ちゃんの母乳の吸い始めの短いサイクルでの吸てつと、母乳が出始めたあとの深い吸てつを2つのハンドルを使い分けることで再現。手動でもしっかり搾乳できる搾乳機です。母乳量を増やしたいママはもちろん、乳腺炎でおっぱいがガチガチに張ってきてしまったママにもおすすめ。
産院でも使用されるプロユースの電動搾乳機です。NICUに赤ちゃんが入院しているけれど、赤ちゃんの退院まで母乳量を維持したいママにおすすめ。
赤ちゃんの吸い方を研究した母乳をスムーズに引き出す赤ちゃんここちリズムをもとに、6段階の吸引圧をかけられます。そのときのママのおっぱいの状態にあわせて、しっかり母乳を搾乳してくれますよ。
手を使わず搾乳できる画期的な搾乳機。別売りのストラップも一緒に使うと授乳しながらの搾乳も可能ですよ。柔らかく、肌にしっかり密着するシリコン素材で、ママのお肌にも優しく安心。
オリジナルの形状で、母乳が漏れたり、こぼれたりせず快適に搾乳ができます。
母乳専門助産師が搾乳機の選び方やおすすめの搾乳機を紹介してきました。電動搾乳機は搾乳回数や、たくさんの量をしっかり搾りたいママ向けの搾乳機。対して手動搾乳機は乳腺炎時やときどき少しだけ搾乳したいママにおすすめの搾乳機です。手動搾乳機は電動搾乳機よりリーズナブルに購入できるのもメリットですよ。
安い買い物ではないので、ご自身の目的に合わせて搾乳機を選んでくださいね。