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ライター/アニバーサリーズマガジン編集部/広瀬
絶景メディアの元編集長。温泉宿で寝床を確保したうえで1日5箇所以上の立ち寄り湯を巡るエクストリーム温泉旅行が趣味。
ライター/アニバーサリーズマガジン編集部/広瀬
ちなみに筆者は既婚者で家庭持ち。幼稚園の閉鎖などで子どもたちがずっと家におり、心の問題・体の問題もどうなっていくのか関心があります。
今回「コロナ時代のデート」の調査をするにあたって、2つの調査テーマがありました。
ひとつは、この外出自粛のさなか、恋人と会えていない人はどう過ごしているのか。
もうひとつは、恋人と会えている人は「おうちデート」でなにをしているのか。
この記事では両方に焦点をあて、順番に紹介させていただきます。
300人にアンケートを取ったところ、「会えていない人」は26%となりました。これはアンケート対象の偏りがあるため、これをもって「社会全体がこうだ」といえるものではありませんが、ミクロに見ていくと興味深いエピソードもみつかりました。
それではまずは「会えていない人の遠隔デート」をランキング形式でまとめながら、エピソードもあわせて紹介します。
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特に緊急事態宣言後、全く恋人と会えておらず、ストレスを溜めている人が一定数いました。
まったくデートができないのも当然といえば当然だと思いますが、2位以降の「遠隔デート」で心の充足を高める方法をぜひ提案したいと思います。
4月に入るまでは、人の多い場所を避ける形でデートをしていました。例えば人気のない公園へ出掛けて散歩をするとか、車でドライブデートをするとか。食事はドライブスルーやテイクアウトで購入したり、外食時は個室のあるお店を選ぶようにしました。4月に入ってからは会っていませんので、デート自体していません。(40代男性)
一緒に住んでない以上会えないのはわかってるのでお互い我慢してるけどそろそろ限界で、5月には会うことにしました。
換気した家の中ならいいだろうと思ってるし、お互い気を付けた生活をしてるし、死ぬときは一緒に死にたいのでおうちデートでイチャコラして楽しもうと思ってます!(30代女性)
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この項目があがってくることは想像に難しくなく、やはり上位にはいってきました。ちなみに別途公開予定の「会えている人のおうちデート」でもゲームは根強い人気です。
スマホゲームかTV・PCゲームかを別々に聞いたのですが、遠隔デートとなると「TV・PCゲーム」が多数派でした。通話しながらの体験はやはりスマホゲームでは満たせないものがあるかもしれませんね。
ゲームタイトル(またはジャンル)は「モンハン」「スーパーマリオブラザーズ」「スマブラ」「MMORPG」「どうぶつの森」などが具体的な名前としてあがっていました。
あまり会えないのでオンラインゲームで、一緒に対戦したり電話で長時間話しながら通信しています。
最近はずっとどうぶつの森で、お互いの島を行き来して暇をつぶしています。ゲーム上でほぼ毎日会って一緒に遊んでいます。(20代女性)
通話をしながらオンラインゲームを一緒にプレイしております。
MMORPGですと自分のキャラクターでエモートを使い、言葉では表しにくい感情の表現もできますし、コミュニケーションを取るのには最適です。一緒に計画を立ててゲーム内で行動もできるので、おうちでも楽しくデートができております。(30代女性)
もちろんゲームがあるから万々歳!というわけでもありません。ゲームがひとつの過ごし方ではあるけども、不満を募らせていることがわかるエピソードも届いております。
同棲していないためコロナで不要不急となってからは一度も会えておりません。
その間はラインをして、または一緒にゲームをして過ごしています。しかし面と向かって会えているわけではないので、お互いに不満はつのる一方です。(20代男性)
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遠隔デートの1位は「積極的な通話」でした。「積極的な通話」という回答項目を用意したわけではありませんが、フリー記述の回答からこのように名付けさせていただきました。
今回わかったことのひとつは「遠隔デート」は気の持ちようなのだということです。
第3位で「まったくデートしない」と答えているひとも、恐らく通話はしていると思うのですよね。それを積極的にデートと捉えるか、会うことではじめてデートと捉えるか、気持ちだけの問題がとても大きいように思いました。
同棲してないため、全然会えておりません。毎日よくラインのテレビ電話を繋げたままにして生活してます。とくに会話をしたりしない時も多々あります。ご飯食べる時や、ご飯を作る過程をテレビ電話でやりとりしながら過ごしてます!(20代女性)
この回答のなかで「エア同棲」というキーワードも出てきました。個人的にもとても印象的です。
通話というとお互いの時間をそれなりに拘束するものだと思っていたのですが、「一緒に過ごしている気分」を味わうためのビデオ通話の使い方があるようです。
LINEで毎日ビデオ通話をしています。日によっては、1日中電話をつなぎながら生活をしてエア同棲を楽しんでいます。
同じテレビを見たり、ご飯を同じ時間に食べたり、同じ時間に勉強したりして、電話越しですが一緒にしている気分を味わっています。
電話ができな日はビデオを送って、会えない寂しさを乗り越えています。(10代女性)
「まるで同じ空間にいるような雰囲気作り」をしている方もいて、まさしく「エア同棲」と呼べるものかもしれません。
彼氏と会いたいけど会えないので、LINE通話やテレビ通話をしながら、映画をみたり、音楽を流したりして、まるで同じ空間にいるような雰囲気作りを心がけています。
それと、同じ時間に夕食が食べられるようにそれぞれでご飯を用意して、一緒に頂きますができるようにしています。(20代女性)
今回をきっかけに「ZOOM」などビデオ会議ツールの品質に驚いたり、食わず嫌いだったけど使ってみると意外といいものだねと気づいたり…。
同棲しておらず会えていないので、ZOOMでオンラインデートをしている。通話したり、同じ動画や映画を一緒に見て、楽しんだりしている。今まで電話かラインでの連絡でオンライン通話は利用していなかったが、使ってみると意外と顔を見る機会が増えたので、いいねという感じになっている。(20代女性)
次の章「会えている人の「おうちデート」は何してる?」に進む前に、遠隔デートを楽しむツールをいくつかご紹介したいと思います。パソコンやスマホそれぞれ必要なケースはありますが、ぜひ参考にしてください。
現在ビデオ通話アプリとして多く利用されているのが、ご存知のかたも多い「Zoom」。PCやスマホあらゆるデバイスから参加でき、画面共有し同じ動画や画面を楽しむことができ、背景合成機能などで部屋を隠すことができる…などなどシンプルUIかつ多彩な機能で、ユーザーの支持を得ているようです。
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このご時世、デートに限らず「オンライン飲み」の体験をした人にとってはZoomの「40分制限」「参加者が事前にわからない」「参加者が多すぎ」などのちょっとしたもやもやに引っかかるひとも出てきているようです。
そういった細かい配慮に対応されたアプリ「Houseparty」が日本でも支持されるようになってきました。グループデートでも使いやすいうえ、複数人で会話しながら1on1のダイレクトメッセージが送れる優れもの。恋人を含めた3人以上のビデオ会話の機会があれば、ぜひ使ってみてください。
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会えていない人の「遠隔デート」では、寂しさが募るストレスも確認できた一方、「エア同棲」といったポジティブな過ごし方も見かけることができました。
さて、会えている人の、外出自粛時の過ごし方はどうでしょうか。ランキング形式でお届けします。
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6位にランクインする回答数が得られたのは、「宅飲み」「家飲み」など自宅での食事でした。いつもより豪華な食事をするという回答もあれば、なんと「毎週末ビジネスホテルを予約して、コンビニで食料とお酒を調達し、テレビを見ながら飲み語り」という回答もありました。
家に居る際は、外食に行けなくてもすこしいいものを食べるようにしています。たとえば、家で和牛を購入して焼肉をしたり、すこし高級なデザートを買ってベランダで食べたり、カフェやレストランにいった気でデートしています。(30代女性/同棲中)
お互いのおうちデートが無理なので、毎週末ビジネスホテルを予約して、コンビニで食料とお酒を調達し、テレビを見ながら飲み語りして過ごしています。いつも同じホテルだとつまらないので、毎回宿泊するホテルを替えて楽しんでいます。コロナでどこにも行けず、会う場所もないという状況なので、しばらくはこのデート方法を続ける予定です。(30代女性)
わたしも彼女もお酒を飲むのが好きでよく居酒屋などで食事していたので、その気分を味わうために家でたこ焼き、焼きそば、焼き肉などをしながらお酒を楽しんでいます。同時にDVDで映画も見ながらなので意外におうちデートでも良い時間が過ごせてるように思います。(40代男性)
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5位はカードゲームやボードゲームがランクイン。筆者もTVゲームから一周回ってボードゲームにハマったこともあるクチですので、よくわかります。適度にお互いの読み合いレベルなどが発達してくると、時間が経つのが早いんですよね…。
同棲しているカップルからは「その日の家事を賭けて勝負!」という回答もあり、なるほどなと思いました。
彼女と同棲しているので、家の中で遊べることを最近はよくやっています。映画鑑賞やデリバリーを一緒に食べるなどをしてきたのですが飽きてしまったので、ネットで懐かしのボードゲームを購入して2人で対戦しています。久しぶりに将棋やオセロなどのボードゲームを本気でやると子供の頃では気づかなかった面白さや戦略性があっておすすめです。(20代男性/同棲中)
カードゲームの遊びの種類だけで時間を過ごしてます。トランプゲームの神経衰弱、大貧民、ジジ抜き、スピード等、頭や反射神経を使うようなカードゲームが白熱してます。これにその日の洗い物や洗濯物、昼ごはん、夜ご飯の担当をかけて勝負するのです。一回一回が真剣勝負になりますけど楽しいですよ!(30代男性)
以前に購入したまま手をつけていなかった風景画のジグソーパズルを引っ張りだし2人で黙々と作成しています。
比較的サイズが大きいのであっと言う間に1日が過ぎてしまいますね。
地味な作業なので肩も凝りますがコロナがなければパズルにも手をつけていなかったでしょう。(40代男性)
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4位はスマホゲームがランクイン。実はこのあと「TVゲーム」もランクインするので、同じ項目にしてもよかったのですが…「会えていない人の遠隔デート」ではかなり少数派だったのであえて分けてみました。
スマホゲームの場合は、「いますぐ手元にあるスマートフォンで、基本無料で、2人で別々に遊べる」という点でTVゲームにはない気軽さがありそうです。
農場ゲーム「ヘイ・デイ (Hay Day)」も具体的に名前があがりました。まったり育成ゲームは暇つぶしのひとつに支持されそうですね。
新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が出る前は、お休みの日にはいつも買い物に行ったり遠出したりしていました。
ですが、今は外出自粛でデパート等もどこもやっておらず家で面白そうなゲームアプリをダウンロードして二人で遊んでいます。
二人で協力したり対戦するゲームをしています!ハマってしまい気づいたら夜なんてこともあります。ダラダラと過ごすのもいいな~と思っちゃうようになりました。笑(20代女性/同棲中)
おうちでのデートの過ごし方としては、スマホゲームを基本はしています。しているゲームはヘイデイという農場ゲームとモンストの2つです。基本スマホゲームは時間がいつのまにか立ってしまうのでいい時間潰しになります。(20代女性/同棲中)
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3位はTVゲームやPCゲームという結果になりました。スマホゲームとの違いは「ハードや設備があるかどうか」ですが、これがどうやらおうちデートの体験向上にはより良さそうな印象があります。
スマホゲームで見られた「時間つぶし」よりもバラエティ色の強い回答が揃い、例えばフィットネスゲームで体を動かすこと、どうぶつの森で「島」を行き来すること…
一時期はスマホゲームに株を奪われていたかたちの据え置き型ゲーム機ですが、「STAY HOME」の文脈ではその価値が見直されそうですね。
休みの日でも外出できないので、新発売のゲームをしてストレス発散をしています。運動不足も気になるので、フィットネスのゲームを買って運動しています。外食も控えているので、その分少しいい食材を買ってうちご飯で楽しんでいます。(20代女性/同棲中)
コロナの影響で、彼氏が家にいる事が増えたのでSwitchデートをしています。具体的には、Switchのどうぶつの森を通信プレイして遊んでいます。どちらかの島に遊びに行き、一緒に釣りをしたり服屋さんを見たりまるで外出してデートしているようで楽しいです。喧嘩も減ったし、笑顔が増えました。(20代女性/同棲中)
週一で彼氏の家に泊まりに行っています。昼間にSwitchでマリオパーティー,マリオカートをやったり、最近は料理系YouTubeを見て、二人で凝った料理をすることにもハマっています。先月の中頃から付き合い出したばかりなのでまだお家デートしかしてません。これが普通かのように過ごせています。(20代女性)
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2位は料理という結果になりました。6位の宅飲みとの違いは「料理をするかどうか」です。「クレープパーティー」「いつも作らないような凝った料理を作る」といった回答が寄せられております。この外出自粛のなか、創意工夫をして積極的にカップルで料理を楽しむ様子が伺えました。
外デートに行けないので、お昼にホットプレートを出してきてクレープパーティーをしています。甘い系だけでなく、お食事系クレープを作ってみたりしています。普段料理をしない彼ですが、生地を一緒に作ったり新しいトッピングを考えたりして楽しい時間が過ごせています。(20代女性/同棲中)
料理作りを2人でよくするようになりました。
外出自粛の影響で彼も仕事自体に休みがちょくちょく出てきて結構暇になってきており、少しでも気分転換するためにいつも作らないような凝った料理を作っています。
この前は私はピザの生地担当、彼はトマトソース担当でピザを作りました。
時間があるからこそできる料理をこれからも2人で作って食べたいなあと思っています。(20代女性/同棲中)
2人とも美味しいものを食べるのが好きなので、2人で料理をすることが多いです。もともと外食よりもお家ごはんが好きなこともあり、一緒に何かを作ったりしています。普段よりちょっと手の込んだものや、時間のかかりそうな料理をして楽しんでいます。(30代女性)
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1位は圧倒的多数で「動画鑑賞・映画鑑賞」となりました。YouTubeはもちろん、NetflixやHulu・Amazonプライムといったサブスクリプション系サービス、「DVD」「撮り溜めしたドラマ」など多種多様に渡る回答がありましたが、ひとまとめに「動画鑑賞」とすると42%にも及ぶ回答、2位にダブルスコアの結果となりました。
確かに家にいると動画を見るしか無い状況がありますが、むしろ「普段仕事が忙しくて、撮り溜めが溜まっていた」「今まで仕事が忙しく1週間に一度見られるか見られないか」といった声もありました。外出自粛の機会に同じ動画を見るにしても、こう積極的に、有意義に捉えることができると、気分も前向きになるかもしれませんね。
私は一人暮らしをしていてこの自粛期間は暇なので毎日彼氏が家に泊まりに来ています。毎日有料で映画見放題のアプリを使ってテレビで映画鑑賞を一日中しています。
見たい映画がたくさんあるし、彼氏とまったりいられるのでとても嬉しいです。(20代女性)
外国人の彼氏と同棲しているので、毎日海外の映画と日本の映画の合計2本映画を見て過ごしています。今まで仕事が忙しく1週間に一度見られるか見られないかだったので、毎日とても充実しています。また、毎晩はお互いに新しい料理を勉強して、新しいメニューを作って毎晩の楽しみにしています。(20代女性/同棲中)
普段仕事が忙しくて、撮り溜めしたドラマがたくさん溜まっているので、連続してドラマを見たりしています。外食もできないのでちょっと手の込んだ料理を作ったり、スーパーでわいんを選んだりして、楽しんでいます。(20代女性/同棲中)
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新型コロナウイルスの収束はいまのところ見えていません。外出自粛ムードも少なくとも年内は解かれないとみる向きもあるでしょう。
会えていないひとは、「積極的な通話」「ビデオ通話」でどこまで恋人たちが寂しさを紛らわすことができるか。会えているひとも、いつまで「動画鑑賞」「ゲーム」で気を紛らわすことができるか、今後の動向は気になります。
経済だけでなく「恋愛」もその過ごし方を変える試練の時でもあると思いますが、今回の調査で少しでも気が紛れるヒントが見つかればと思います。