北海道の癒しスポット30選！絶景・ドライブ・散策など旅行好きな筆者が紹介

希少な野生動物や原始的な自然景観が残る秘境として2005年に世界遺産に登録された知床半島。毎年1月下旬頃になると海を埋め尽くすほどの流氷がやってきます。知床で観測される流氷はロシアと中国にまたがるアムール川で作られた氷。ここからオホーツク海を通って徐々に南下し無数に群れを成して半島に着岸することになります。

知床半島の断崖絶壁は毎年押し寄せる流氷の圧力によって造られたもの。また世界遺産・知床の壮大な景色を体感するための観光船クルーズが多種用意されており、春から夏にはイルカの群れ、秋には鮭を追うヒグマとも遭遇できるかもしれません。

岬といっても宗谷岬は海に突き出たような形ではなく柔らかく盛り上がったような丸みを帯びた形をしています。それでも岬の先に立ってみると三方を海に囲まれ、正面に薄っすらサハリンの島影が見てとれる光景に自ずと日本最北の地である実感が湧いてくるでしょう。

未知なる景色と他では得られぬ達成感を求めて多くの旅人達がここを目指します。高台から水平線を見れば輝く弧を描く地球の丸さが感じられますよ。

洞爺湖は北海道の南西部に位置しており支笏洞爺国立公園にある周囲約40キロのほぼ円形のカルデラ湖。中央には火山活動でできた中島が浮かんでいます。またサイロ展望台は青く輝く洞爺湖の大パノラマが広がる絶景ポイント。

1年を通じ見ることができますが、4月28日から10月31日まで毎夜ロングランで行われる花火大会の日に訪れると湖畔上の大輪の花火が見られますよ。

神威岬は日本海に突き出した積丹半島にある岬です。チャレンカの小道と呼ばれる770メートルの散策路が整備され、先端ではなく青く澄んだ積丹ブルーと呼ばれる息をのむほど美しい海と雄々しい台地が織りなす絶景が待っていますよ。

ちなみにチャレンカの小道はなだらかなアップダウンが続くので歩きやすい靴を履いて訪れましょう。歩き疲れたら神威番屋という食事処で休憩するのもおすすめですよ。

羊蹄山の登山口にある三日月が印象的な半月湖。周囲の森林にはエゾリスやキタキツネなどの野生動物も生息し散策路で森林浴も楽しめます。秋には色鮮やかな紅葉が湖の周囲を彩り絶景を見ながらの散歩にも心を癒されますよ。

ちなみにこちらは湖の周囲には散策路が整備されており、入り口付近には半月湖自然公園の駐車場とトイレが完備されているのでドライブ途中の立ち寄りスポットとしてもおすすめです。

巨木の森は支笏湖の西岸・美笛にある原始的な環境が残る森。樹齢300年以上のミズナラやカツラ、ハルニレなどの巨木が立ち並ぶさまから巨木の森と呼ばれるようになりました。

美笛川の河口の中州には立ち枯れた巨木の根珠も点在しており、舗装がされていないダート道の車道を歩いて散策するのがおすすめです。森の精霊が宿っていそうな幻想的な木々をゆったり眺めてみましょう。

人口わずか2000人の町に咲き乱れる150万本もの鮮やかなひまわり。北海道の空知管内北部にある北竜町はひまわりの作付面積で日本一を誇っています。広大なひまわり畑に一歩踏み込むとまるで絵画の中にでも迷い込んだかのような世界が広がっていますよ。

青い空と黄色の大地が織りなす自然食100％の鮮やかなコントラストは年に一度しか出会えない夏だけの光景。ちなみにひまわりの見ごろは例年8月上旬となっていますよ。

等間隔で連なる美しいアーチが湖の上に幾何学模様を描き、まるで古代ローマ建築を思わせるその佇まい。この橋は元々、北海道の帯広～上士幌間を運行していた旧国鉄の士幌線が十勝三股駅まで延びると決まった際にタウシュベツ川を渡すための路線として建設されました。

ですが路線は撤去されタウシュベツ橋梁は最初の役割を終えることになりました。鉄道を通すための橋として建築されその役目を奪われながらもただ朽ちゆく運命を受け入れた孤高の遺産。氷結した糠平湖から姿を現す1～3月がベストシーズンですよ。

真っ白な雲が海のように果てしなく続いていく雲海。この現象自体は決して珍しいものではありませんが、こんなにも間近で見られるのはトマムをおいてほかにありません。日高・十勝の山々を眼下に望むこの場所ではちょうど目の前で雲海が眺められる高さにテラスが設置されています。

完璧な雲海を見るためには観測場所や気象条件のほかに運も必要。ですがその分手を伸ばせば触れられるような雲海に出会えた時の感動はひとしおですよ。

日本最北端・宗谷岬の南部に広がる宗谷丘陵。地形的には丘陵地帯に分類されていますが、全体的に起伏はなだらかで深い谷などほとんど存在しません。かつては青々とした樹木が林立していましたが明治時代に起きた大規模な山火事によって一挙に消失。寒冷な気候であることに加えて遮るものがなくなったせいで風が強く、それらの影響で現在にいたっても樹木は復活できずにいます。

ですが広大な大地とどこまでも続くような空が広がっており、いかにも北海道らしい光景を見ることができますよ。足の踏み場に困るほど遥か彼方まで続くタンポポ野原で誰もがイメージする北海道に出会いましょう。