島根の穴場おでかけスポット30選！レジャー・絶景・温泉宿など旅行好きな筆者が紹介

八岐大蛇伝説で知られる斐伊川のほど近く水田が広がる中に鎮守の森が見えます。神在祭の最後にはここに八百万の神が集い別れの宴を開いて旅立っていくそう。

また鎮守の森の背後には広々とした田園の風景が広がっており、日ごとに陽射しが温かくなると春の息吹が聴こえ始めます。境内は小さいながらも明るく清々しく、八百万の神と同じように再び来たいと思わせる力がありますよ。

美保神社は島根半島東端に近い美保関に鎮座しています。ご祭神は大国主大神から国譲りの相談を受けて承諾、その責をおって海に隠れた事代主神。商売繫盛や大量を司るえびすさまとして全国からの崇敬を集めています。

また毎年冬の諸手船神事と毎春の青紫垣神事は国譲り神話の一場面を再現したものとして知られており、厄除けや縁結びなどにご利益があると言われていますよ。

八重垣神社はヤマタノオロチの退治で有名なスサノオノミコトと稲田姫命が夫婦生活を始めた地とされ、縁結びや家庭和楽、子孫繫栄などの御加護で知られています。

鏡の池に硬貨を乗せた占い用紙を浮かべる縁占いが人気で、池に浮かべてから15分以内に沈めば良縁に恵まれ30分以上たっても沈まない場合は縁遠いそう。また浮かべた場所から近くで沈めば身近な人、遠くで沈めば遠方の人とのご縁に恵まれると言われていますよ。

田園や湖畔ののどかな風景を走るローカル列車の通称・ばたでんは、電鉄出雲駅から川跡駅経由松江しんじ湖温泉駅を結ぶ北松江線と川跡駅・出雲大社前を結ぶ大社線の2路線で、大社線は田園地帯を北松江線は宍道湖の北岸を走ります。

全国でも人気のご当地キャラクターしまねっこがラッピングされた電車「ご縁電車しまねっこ号Ⅱ」はハートやうさぎなどの御縁モチーフの装飾に注目が集まりますよ。のんびりと車窓の景色を眺めつつ沿線に点在する観光スポットに立ち寄ちましょう。

足立美術館はアメリカの日本庭園専門誌で日本一に選ばれ、ミシュラン・グリーンガイド・ジャパンでも3ツ星評価を得ています。まるで立体絵画のような5万坪の日本庭園は季節ごとに趣がありますよ。横山大観を中心とする近代日本画をはじめ陶芸や童画、現代日本画など約2000点の作品を収蔵し年4回の特別展で公開されています。

また自然の山々を借景とした庭園は壮大なスケールを誇り、枯山水庭や苔庭などさまざまな庭から構成されていますよ。日本屈指の美術館で絵画のような優美な空間にじっくり浸りましょう。

島根県立古代出雲歴史博物館は出雲大社のすぐ東隣にある大型博物館です。多くの神話が残る島根県や出雲の歴史を貴重な展示品や映像で紹介していますよ。古代の出雲大社本殿を支えていた巨大柱や、平安時代の出雲大社の10分の1模型など見ごたえある展示が多いのが特徴。

中でも419点もの国宝の銅剣や銅矛、銅鐘が一堂に展示されたコーナーは圧巻ですよ。出雲大社の参拝前に行けばより興味深くお詣りできるはず。ですが展示が見ごたえがあるので歴史好きな人なら参拝後にゆっくり見学するのがおすすめです。

1611年に築城され山陰地方で唯一天守をもつ松江城は街のシンボル。黒を基調とした美しい外観、質実剛健な内部の造り、周囲の公園など見所がたくさんありますよ。また松江城の天守は地下1階から5階まであり全国に現存する12店天守で姫路城に次ぐ広さを持ちます。

天守の展示物を整理し直したことで今まで隠れていた鉄砲や弓矢を放つ狭間や石落としなど創建時の痕跡が間近で見学できるようになりました。天守が現存する国宝・松江城をじっくり見学しましょう。

松江市内には不味公が訪れたというゆかりの茶室や松江銘菓を作り続ける老舗の和菓子店が点在しています。普門院は松江城が築城された際に創建されました。季節の移ろいを感じる庭園を眺めながら抹茶と和菓子を楽しめます。

茶室には堅苦しいイメージもありますが気軽に抹茶をいただくのが松江流。茶道に無縁な人も気軽に茶室で抹茶と季節の和菓子で風流なひと時を楽しみましょう。