奈良のお金かからないおでかけスポット30選！レジャー・絶景・リフレッシュなど旅行好きな筆者が紹介

古くから桜の名所として知られる吉野山は平安時代に編纂された古今和歌集にも吉野の桜を詠んだ歌が数首収められています。約1300年前、修験道の開祖が金峯山寺を開山した際に感得した蔵王権化をヤマザクラに刻んだことからご神木として保護、以来信者たちが献木として桜を植え続け現在の吉野山になったと伝わりますよ。

一目に千本見える豪華さという意味で一目千本と称される吉野山の桜は下・中・上・奥の4カ所に密集しており、それぞれ下千本・中千本・上千本・奥千本と呼ばれています。下千本と奥千本の標高差は500メートル以上あるので長期間桜を楽しめますよ。桜の開花時期に合わせて桜祭りやライトアップなども開催されるので古来愛される一目千本桜を堪能しましょう。

奈良県と三重県の県境にある大台ケ原山は屋久島に並ぶと言われるほどの多雨地帯で豊かな緑に囲まれていましたが近畿地方を襲った伊勢湾台風がその景色を一変させました。豊かな緑が広がっていた大台ケ原山の正木ヶ原や牛石ヶ原では強風によって森が壊滅。広大な森林は見る影もなくなりました。

それまで木々に覆われていた地表が剥き出しになると太陽光が差し込むようになり、多量の雨に育まれてきた苔類の衰退がはじまり苔に変わってミヤコザサが繁殖し始めます。このように大台ケ原ビジターセンターでは知る・考える・触れ合うなどテーマごとの展示がされており、大台ケ原の自然や歴史、文化を学ぶことができますよ。

みたらい渓谷は関西屈指の渓谷美を誇り巨岩や清流、エメラルドグリーンに輝く洞など緑の濃い夏の美しさは別格。濃い緑に彩られた渓谷を流れる清らかな水、神秘的な淵などの壮大な自然美に圧倒されます。

130分ほど歩くハイキングコースもありますが、ちょっとした散策ならみたらい休憩所を基点にするのがおすすめ。一番の見どころであるみたらいの滝付近までは徒歩10分ほどなので、息を呑むような自然美に包まれた歴史ロマン香る秘境に涼を求めて出かけましょう。

近畿の屋根といわれる大峯山系に結晶のごとく囲まれた天川村は山部会自然に囲まれた空気も水も美しい涼やかな秘境。大峯山系からの清冽な水が湧き出ておりごろごろ水をはじめとした洞川湧水群が名水百選に選定されています。

面不動鍾乳洞はカルスト地形の洞川地区に2つある鍾乳洞のうちの1つ。何千万年もかけて形成された複雑に重なりあった鍾乳洞や無数の石荀が7色のLEDで照らされて幻想的な光景になります。洞内は年間をとおして8度と夏でも涼しいですよ。

大自然織りなすそれぞれの絶景は手つかずの自然が残る大台ケ原最高峰となる標高1695メートルの日出ヶ岳からは条件が良ければ富士山を望むこともできます。

年間降水量約3500ミリという日本有数の降水量も晴れた日の絶景を際立たせていますよ。大台ケ原へは太陽の光がやわらかい午前中に訪れるのがおすすめです。

古来岩をも凍てつかせる厳冬が人を寄せ付けない聖域であったと言われており現在も山上ヶ岳は女人禁制。そんな山ともゆかりが深く霊験あらたかな神社が天河大弁財天社です。

また天ノ川沿いにある日本3大弁天の1つでもあり、その草創は飛鳥時代にさかのぼり役業者いよって開山された大峯山の鎮守として祀られたのが始まりだそう。水の精の弁財天女は音楽や芸能の神様としても知られており、業界関係者からも人気がありますよ。

一見すると標高70メートル、東西約3キロ、南北約7キロの低い丘陵地ですがその正体は古墳の集積地。現在は一部がきちんと整備され都市公園として親しまれていますよ。

復元されたナガレ山古墳だけが唯一に古墳時代の名残で北エリアには大型遊具や砂場があり、子どもたちの遊び場にはぴったり。そこから橋でつながる集いの丘も開放感満点でのびのびと過ごせますよ。

森林浴を楽しむだけでも大満足の自然公園です。食材を持ち込んでテーブルセットでBBQをしたり、キャンプ場にテントを持ち込んで1日中遊ぶのも良いですよ。

巨大な恐竜の遊具を使って遊ぶフィールアスレチックは子どもたちに大人気。全長約400メートルの回遊型遊具を巡る恐竜の国にはグラグラ揺れる吊橋やロング滑り台もありスリル満点ですよ。

生駒山麓公園は生駒山の中腹、金剛生駒紀泉国定公園内にある多目的公園です。気軽にキャンプやBBQが楽しめるほかクラフト体験や森の探検、夜空の星観察など自然と親しむ多種多様なプログラム、温泉やプールといった施設までも完備していますよ。

また子ども向けの大型木製遊具、山の斜面を利用したフィールとアスレチックも揃う一大レジャースポットです。