愛知のお金かからない観光スポット30選！ハイキング・レジャー・体験など旅行好きな筆者が紹介

グスタフ・クリムトの作品をはじめ近代以降の国内外の希少な作品群や現代美術を収蔵する豊田市美術館。遮るもののない高台という立地のイメージとリンクするように館内も開放感ある造りになっています。例えば乳白色のガラス壁。

下界への視覚を遮ることでアートと向き合うという非日常のひと時を演出しながらも光を程よく取り入れることで季節や時間、天候の移ろいなどを感じさせ、外部とのつながりを緩やかに保たせています。作品と共鳴しながら表情を変える空間、空間に刺激を受けながら新たな魅力を引き出されるアート。互いが触発しあることで生き生きとした空間とアート体験を演出していますよ。

INAXライブミュージアムは焼物の街・常滑の近代窯業の歴史と文化を伝え土と焼物の魅力を体感できる文化施設です。敷地内に建つ6つの館を結ぶ小路は程よく湾曲して巡る楽しさが広がり散策気分で訪れることができますよ。

5500年前の装飾壁の復元展示を皮切りに紀元前から近代までの装飾タイル約1000点の展示、時代ごとのタイル空間の再現など見どころの連続。世界各地の風土や文化を背景に生まれ育まれてきたタイルの歴史や発展の道を紹介しています。

名古屋市出身の建築家・黒川紀章によって設計された美術館、名古屋市美術館。そのコレクションは郷土の美術に始まりパリ、ルネサンス、現代の美術を加えた4つのテーマに沿って構成されています。

常設展示室ではテーマを設けて年3回のペースで展示替えを行い所蔵作品を公開していますよ。また美術館のある白川公園内にも至る所に作品が点在しており、感性を刺激する風景を探して公園内を散策するのもおすすめです。

三河工芸ガラス美術館は鑑賞するだけではなく、喜び、楽しみ、感動する美術館を目指しサンドブラスト技法による彫刻作品やステンドグラスなどに光や動きを駆使した独自の演出を取り入れています。

全面鏡張りの部屋に彫刻と鮮やかな色彩によって日本の四季を表現した彫刻鏡の部屋や、ステン後を使ったジオラマの世界など館長の感性と遊び心によって生み出される独創性に富んだ作品の数々。見惚れたり笑ったりと見る人の心を揺さぶる展示が満載ですよ。

半田を創業の地とし今日まで醸造文化の中心を担ってきたミツカングループ。その歴史や食文化の魅力に触れられる体験型博物館がミツカンミュージアムです。大地の蔵では木桶など酢作りに使用されていた道具が多く展示されており、江戸時代の酢作りや現在の醸造の様子を知ることができますよ。

また時の蔵では江戸時代に活躍していた長さ約20メートルの弁才船を再現し、甲板の上から大型映像で酢を学ぶ航海を体感できるなど、各エリアに趣向を凝らした展示や演出が満載。企業博物館の域を超えた楽しさが待っていますよ。

江戸時代の趣を留める城下町を抜け国宝犬山城へ向かいましょう。天守は現存する日本最古のもので最上階回廊からの眺めは最高です。またもみじが約1000本あり尾張のもみじ寺とも呼ばれる寂光院。

城からは木曽川の畔を歩きそのもみじの名所・寂光院を経て標高273メートルの継鹿尾山へ向かいます。歴史あり自然あり犬山の魅力を存分に満喫できるコースになっていますよ。

弥勒山のハイキングコースは標高429メートルの道樹山、標高425メートルの大谷山、標高437メートルの弥勒山の3つの山を周遊できるファミリーに人気のコースです。三山をつなぐ尾根は東海自然歩道の一部で快適な雑木林のアップダウンが続きますよ。

弥勒山山頂からは伊勢湾、恵那山の眺望が望めます。麓の春日井市都市緑化植物園と併せて楽しめますよ。

窯垣とは窯道具を積み上げて作った幾何学模様の塀や石垣のことです。全国でも瀬戸でしか見られない景色でこの窯垣が約400メートル続く細い路地が窯垣の小径。

この路地で陶磁器が運搬され現在も立ち並ぶ窯屋の邸宅が古き良き陶都の風情を伝えています。曹洞宗の古刹の陶工が描いた本堂天井絵も見ごたえがありますよ。

約1000年もの歴史を誇る焼物の町常滑市。やきもの散歩道と呼ばれる駅南東の小高い丘は細い路地が迷路のように入り組み散策するのも楽しいですよ。

レンガ造りの煙突や登窯などを巡るコースと、産業施設見学で常滑焼の歴史を学べるコースが設定されています。両方つなげて歩けば満足度も大きいですよ。

巴川の支流である仁王川の渓谷。1.8キロの距離を148メートルの落差で渓流が流れ、渓谷と吊橋、展望台や園地を結ぶ遊歩道が設けられています。尾根に昇れば渓谷全体を見渡すことができますよ。

散策のハイライトは巨岩のトンネルと渓谷の激流が楽しめる宮川散策道。清流沿いの遊歩道を歩き園地を巡りましょう。ちなみに4～11月の週末と夏休みは川辺でBBQもできますよ。