京都のお金かからない観光スポット30選！レジャー・リフレッシュ・ときめきなど旅行好きな筆者が紹介

お寺はいにしえより最先端の技術が集まる文化・芸術の発信地。健仁寺にはやりなおしの利かない18の工程を必要とする型染め技法で白山紬に染め上げた、表情の異なる2つのベトナムの風景画「舟出」と「凪」があります。

おのおのの庭とも呼応して禅における静と動を表しているよう。隅の濃淡で表した静かで壮大な風景が気持ちを鎮めてくれますよ。

小野小町ゆかりの地である随心院には濃密な色彩で小町の生涯を華やかに描いた襖絵があります。晩年の小町の姿ばかりが残されるなか若かりし日の美しい姿を残したいという小町想いの暖かい心が生んだ優美さが溢れる作品を目にできますよ。

視線を釘付けにする目の醒めるような薄紅色はその場を離れてもしばらく脳裏に残るほど。艶やかな絵巻を愛でに出かけてみませんか。

阿弥作の見事な庭を眺められる大広間、華頂殿の60面の襖に描かれたのは現代の画材であるアクリル絵具を使い、蓮をモチーフにした三連作。白く余白があるためいっそう静けさのなかで燃え上がる命の力を感じます。

華やかな輝きをもちながら静かに心の内に向かっていくような充実した線に見惚れますよ。

平安時代の貴族・藤原道真の別荘を息子の頼通が寺に改めのが始まり。10円通貨でおなじみの鳳凰堂は平安セレブが夢にまで見た極楽浄土を表しています。仏像と一言で言っても大きさから表情までさまざま。

また数々の宝物を間近で鑑賞できる鳳翔館も見ごたえがあります。ふっくらとして穏やかな仏から怒りの形相の仏、絶世の美仏まで魅惑の世界を覗いてみましょう。

勝林寺は東福寺の塔頭として1550年に創建された寺で、毘沙門天を祀っていることから東福寺の毘沙門天と呼ばれています。坐禅やヨガ、写経などさまざまなお寺体験に加え期間限定の体験や御朱印も用意していますよ。

静かなお寺で庭園を眺めたりお抹茶をいただいたり深呼吸して心も体もデトックスしましょう。

知れば誰かに言いたくなる京都きっての隠れ桜。レトロ建築に囲まれた中庭では円山公園の初代しだれ桜の孫にあたる祇園しだれ桜、山桜の新種かたもり桜や女優が命名したはるかなど話題に富むトップセゾンがそろい踏みです。

中庭では洋館を背景に咲き誇る桜をベンチに腰掛けて眺められますよ。いろいろな種類の桜があるので3月下旬から4月下旬まで見頃が続きます。

圓光寺は江戸時代の名庭が集まる洛北でも屈指の名所。その十牛之庭には石の牛がどっしりと座っています。これは牛を悟りになぞらえそこへの道のりを描いているのだそう。

柱を額縁のようにして見るとその計算されつくした風景に心が奪われますよ。ふわふわの苔の中から紅葉に誘われて顔を出したお地蔵さまも見つけてみましょう。

美術館や劇場などが集まる岡崎は独自の空気感を醸し出す街。そんな岡崎にある京都市動物園は明治36年に開園した全国で2番目に歴史のある動物園です。近年リニューアルされ動物をより間近に見ることができるようになりました。

イリエワニの標本との背比べショットはぜひ押さえておきたいスポット。ゆったり巡って心に栄養をチャージしましょう。

嵐山の自然は表情が豊か。季節だけでなく時間や天気によっても異なる顔が見られ早朝は神々しさを感じるほどです。渡月橋や竹林をバックに記念撮影するのもおすすめ。

いつもとは違う景色を楽しみたいなら視点が高くなる人力車で周遊しましょう。平安貴族も愛した風光明媚な嵐山で自然を満喫して心からリフレッシュしましょう。