【保存版】神保町でそばならここ！元日本橋在住者おすすめの15選【リーズナブル・老舗・カジュアルなお店など】

神保町で人気の蕎麦屋の名店「松翁」は数年のサラリーマンを経て、一念発起蕎麦打ちに転身し4年の修行の末31歳で「蕎麦屋」を開店したという異色の店です。既に創業40年を過ぎており老舗の域に達しています。

転身とはいえ真剣に蕎麦屋に人生をかけた心意気が伝わったのか、作家の池波正太郎も通う名店になりました。人気のメニューは並そば（細打ち十割）と変わりそばの二色もりです。冬は牡蠣の温かい蕎麦も人気があります。

小石川のビルの1階に気軽に利用できる街の蕎麦屋があります。「稲荷蕎麦　萬盛 総本店」です。このどう見ても街の蕎麦屋としか思えない蕎麦屋が、創業400年の老舗と言われています。

近くにある澤蔵司稲荷を建立したといわれる僧侶澤蔵司様がよく通われたと言われており、今でも澤蔵司稲荷に毎日稲荷箱蕎麦を献上しているとか。いずれにしても昔から庶民的な店として代々引き継がれてきました。人気は稲荷箱蕎麦と土曜の土曜御膳です。

神保町の「たかせ」は「浅草一茶庵」から店名が変わった「蕎上人」出身の店長が運営しています。「一茶庵」は大正15年創業で歴史は浅いですが、江戸の蕎麦御三家の「砂場」「藪」「更科」や「長寿庵」に次ぐ江戸の伝統蕎麦を受け継ぐ老舗です。

「一茶庵」の名物は更科、田舎、変わり蕎麦などを盛った三色そばですので、「たかせ」にも三色そばがあります。石造りの玄関に藍色の暖簾がかかりシックな雰囲気ですが、店内は落ち着きの空間です。

スポーツ用品店がならぶ地下鉄神保町駅と都営新宿線小川町駅のまん中あたりにある「やぶ仙」は昭和25年創業の老舗蕎麦屋です。創業70年ですのでリニューアルしてきれいになっています。神田の「藪」との関係があるかの情報は見あたりません。

蕎麦は北海道産を使い石臼で挽くというこだわりです。蕎麦は細めの二八蕎麦で木曽路の蕎麦のように二段もりや三段もりにになっています。高級でもなくチェーン店でもない貴重な存在です。

神保町は神田と違って著名な蕎麦の老舗というのは少ないですが、古くからやっている蕎麦屋はあります。「丸屋」も創業50年の地道に営業してきた蕎麦屋です。店内は昭和レトロな雰囲気が漂っており、店の奥には独特の雰囲気の大女将が座っています。

「丸屋」でユニークなのは「もりそば」が丼に盛ってあって、既につゆがかけてあることです。ちゃんとした「せいろそば」もあります。単品では高めですが、晩酌セット1000円はお得です。

地下鉄「春日」駅に近い「舞扇」はマイセンと呼び、洒落なのか器が「マイセン」です。いわゆる居酒屋に近い蕎麦屋で、お酒のつまみと日本酒が揃っています。日本酒の品揃えは、どのお客様も驚く多さで、特にレアな銘柄が多いです。

自分が飲みたいと狙っているが、なかなか見つからないという銘柄を探してみてはいかがでしょう。蕎麦は細めの二八蕎麦で、めずらしいメニューとしては鰊蕎麦があります。

地下鉄神保町駅A-5出口を出て北に徒歩1分の「こんごう庵 神保町店」はへぎそばと新潟郷土料理の蕎麦屋です。へぎそばは新潟名物でつなぎに小麦粉ではなく布海苔を使った蕎麦で、戸隠蕎麦のように少しづつねじって「へぎ」という箱に盛ります。

「こんごう庵 神保町店」で人気のメニューはへぎそばと同じく新潟郷土料理の「タレカツ丼」のセットです。「タレカツ」は薄い豚肉に味付きの薄い衣がかかったとんかつで、やみつきになります。

「こんごう庵」と並んで新潟郷土料理のへぎそばとタレカツ丼を食べられるのが水道橋の「杉乃屋」です。タレカツ丼は薄めの豚肉のカツをソースにくぐらせて丼のごはんにのせたのもので、駒ケ根などのソースかつ丼とは違います。違いは「こんごう庵」ではカツとご飯の間のキャベツの千切りがないことです。

また「杉乃屋」で「へぎ」に乗った「へぎそば」をいただくときは定食を選びます。セットを選んで冷たいそばを選ぶと冷たい汁のなめこそばです。

「喜道庵 神保町店」は渋谷に本店がある「喜道庵」が神保町に2019年にオープンした新しい蕎麦屋です。店が新しく上品で、清潔感があります。新店ですので多くのお客様が品定めの段階です。

結果は値段のわりにはおつまみもお蕎麦も上質で、蕎麦は細めで瑞々しくコシがあり、しっかり星も入っています。人気のメニューに鴨せいろがありますが、900円と驚きの安さにもかかわらず、鴨の色合いや食感は専門店なみで、鴨汁も申し分ありません。