【保存版】六本木でそばならここ！元日本橋在住者おすすめの15選【コスパ◎・老舗・高級店・立ち食いそばなど】

「更科堀井」は「藪」、「砂場」とならぶ江戸の蕎麦屋御三家の一つで、麻布十番にある3つの更科系の店の中でも寛政元年（1789年）からの歴史をつなぐ本流の蕎麦屋です。創業者の堀井清右衛門は信州出身で、更科という屋号は信州の蕎麦産地である更級に領主だった保科家の科を当てたといわれます。

今は「更科」は蕎麦の実の中心部だけを使った真白な蕎麦の総称となり、「更科堀井」の名物です。そのほかに季節の変わりそばなども人気があります。

「麻布永坂 更科本店」は、麻布十番の更科系蕎麦屋の1つです。「麻布永坂 更科本店」は、料理屋の馬場繁太郎が更科の本流である七代目堀井と「永坂更科」の店名使用に関する合意書を交わし1948年に開店したものですが、その後も店名でもめていました。

その後の裁判で「永坂」と「更科」を離すことで和解。「更科堀井」でも名物の様々な色の変わり蕎麦を3種類盛った3色そばや、はまぐりを殻ごとたっぷり入れたはまぐりそばが人気です。

昭和初期の金融恐慌の影響を受けて本流の「現・更科堀井」は廃業しました。「永坂更科 布屋太兵衛 麻布総本店」は、店を再開しようと堀井七代目、玩具屋、麻布十番商店街組合長が共同で1949年に立ち上げた蕎麦屋です。

その後堀井八代目が独立し1984年に本流を完全に引き継いだ現在の「更科堀井」が開店しました。「永坂更科 布屋太兵衛 麻布総本店」はカジュアルな雰囲気で、お蕎麦は御前そば（更科そば）、お茶切そば、生粉打そばの3種。

西麻布の「おそばの甲賀」は店主が江戸の蕎麦屋御三家の一つ「赤坂砂場」で14年修行して開店した蕎麦屋です。ミシュランガイドのビブグルマンにも掲載されたことがあります。「おそばの甲賀」は季節のお蕎麦を出すのが特徴で見た目も鮮やかな「うにそば」や、「松茸そば」が人気です。

「松茸そば」は温かい蕎麦につゆと一緒に松茸のスライスが入っているケースと、冷たい蕎麦を松茸の入った汁に付けていただく場合があります。

六本木交差点から徒歩3分という好立地にある「HONMURA AN」は大正13年創業の老舗「本むら庵」の支店です。ニューヨークにも支店を出していましたが、ニューヨークで一番おいしいと評判でした。

このニューヨーク支店を閉店して六本木の店になったと言われており、お客様のほとんどが外国人や業界人で店員もすべて英語やフランス語が話せます。タモリも常連とか。店の雰囲気もおしゃれで小料理から蕎麦まで完璧な品揃えです。

高級住宅街の広尾にふさわしくスタイリシュな蕎麦屋が「蕎麦 たじま」です。外観もスタイリシュで白壁に小さな入り口は、注意していないと通り過ぎてしまいます。ブブグルマンや食べログの100名店に選出されている名店です。

メニューもおしゃれで、単品だけでなく蕎麦をしめにしたヘルシーな野菜中心のコースも用意しています。単品ではせいろが780円とリーズナブルで、焼き鳥もあるという広尾らしくないカジュアルな面も。

地下鉄麻布十番駅から南に300mほどの静かなエリアに佇む「麻布 川上庵」。軽井沢で蕎麦屋と言えばここという「川上庵」の麻布店です。同じようにおしゃれな街の青山にも店があります。

店内は麻布十番らしく、センスのいい家具や調度品を配したおしゃれな雰囲気。長野県の日本酒も多く取り揃えており、お酒とおつまみをいただいて、ゆっくり過ごす店です。蕎麦は中太麺でエッジが効いてのど越しよし。冬は牡蠣天そばが人気を集めています。

そば打ち名人として知られる高橋邦弘が昭和50年に開いた「翁」という蕎麦屋は有名です。そして高橋邦弘は多くのそば打ち名人を育て、現在翁グループの蕎麦屋が全国に40近くあります。「翁」という名前を冠していない蕎麦屋も多くありますので店名だけではわかりません。

「欅 くろさわ」も翁グループの蕎麦屋の一つです。蕎麦は微紛を使った「もり」と粗挽きと思われる「田舎」の二種類。「もり」は切りべら30程の細さで見事に揃っています。

広尾駅前の広尾プラザ1階にある「三合庵」は、千葉県柏にある蕎麦屋の名店「竹やぶ」出身の店長が営んでいます。人気で行列が出来ていた白金の店から広尾に移転し、店は少し広くなりました。人気メニューは柏「竹やぶ」と同様、「そばがき」と「せいろ」。

「そばがき」は直径10cmほどに絞ったそばがきが湯の中に浸かっていて、出汁醤油でいただきます。ボリュームがあるので、2人で食べるのがいいかも。出汁巻などの蕎麦前も評判です。