ここからは少し気分を変えて博物館以外のスポットも紹介します。京都で博物館を訪ねるならアート作品が所狭しと飾られている建物などにも足を向けてみましょう。
photo by GoogleMap OGP画像より
利休の茶の湯の後継者で利休七哲にも数えられた織部は独自の美意識で茶道具や食器の製作、茶室の建築、作庭などに取り組みます。それらは織部好みといわれ爆発的に流行し茶の湯文化に多大な影響を与えました。
織部の焼物は縁釉がかけられた皿とイメージしがちですが織部好みはより複雑でバラエティ豊か。多様な広がりを見せているものが多いですよ。
スポット名 | 古田織部美術館 |
住所 | 〒603-8054 京都府京都市北区上賀茂桜井町107−2 |
営業時間 | 月曜日: 定休日、火曜日: 9時30分~17時00分、水曜日: 9時30分~17時00分、木曜日: 9時30分~17時00分、金曜日: 9時30分~17時00分、土曜日: 9時30分~17時00分、日曜日: 9時30分~17時00分、 |
電話番号 | 075-707-1800 |
公式サイト | 公式サイトにアクセスする |
photo by GoogleMap OGP画像より
ホテルアンテルーム京都は学生寮をリノベーションして生まれたホテル&アパートメント。京都で活躍する作家の作品が飾られた客室はもとよりレストランやバーラウンジ、ショップ、はたまた廊下や化粧室にいたるまで現代アートで埋め尽くされています。
ちなみに美術館と同じく作品や展示を企画運営するキュレーターがホテルのフロントもしているそうですよ。
スポット名 | ホテルアンテルーム京都 |
概要 | 現代的な内装の客室を備えたスタイリッシュなホテル。レストラン、バー、アート ギャラリーあり。 |
住所 | 〒601-8044 京都府京都市南区東九条明田町7 |
営業時間 | 月曜日: 24 時間営業、火曜日: 24 時間営業、水曜日: 24 時間営業、木曜日: 24 時間営業、金曜日: 24 時間営業、土曜日: 24 時間営業、日曜日: 24 時間営業、 |
電話番号 | 075-681-5656 |
公式サイト | 公式サイトにアクセスする |
photo by GoogleMap OGP画像より
戦前の朝鮮半島に生まれた鄭は6歳で日本にわたり骨董店で出会った白磁の壺に心奪われます。張りのある堂々とした壺は健康な美にあふれていました。この壺を月賦で購入したことがコレクションの第一歩。
また歴史学者や小説家と熱い友情で結ばれ美術館の前身である季刊誌・日本の中の挑戦文化を創刊し、美術庵の方向性もこれに従い講座や刊行物の発行などの地道な研究活動を進めていますよ。
image by PIXTA / 11688616
明治・大正期、元老として日本の政治を動かした山縣有明。彼が愛した別荘が京都に残っています。木造の母屋と薮内流庵を模して造られた茶室、レンガ造洋館からなり洋館2階には開かれた部屋がありますよ。
日露戦争直前、大物政治家らが集い日本の外交方針を話し合いました。今はそんな歴史を動かした会議が行われていたことも信じられないほど穏やかな時間が流れ庭園を歩けば気持ちもリラックスしますよ。
スポット名 | 無鄰菴 |
概要 | 19 世紀後半に造営された伝統的な和風の別荘。閑静な小日本庭園、池、茶室がある。 |
住所 | 〒606-8437 京都府京都市左京区南禅寺草川町31 31番地 |
営業時間 | 月曜日: 9時00分~17時00分、火曜日: 9時00分~17時00分、水曜日: 9時00分~17時00分、木曜日: 9時00分~17時00分、金曜日: 9時00分~17時00分、土曜日: 9時00分~17時00分、日曜日: 9時00分~17時00分、 |
電話番号 | 075-771-3909 |
公式サイト | 公式サイトにアクセスする |
photo by GoogleMap OGP画像より
かつて科学者と呼ばれた北白川の閑静な住宅地に日本のダーウィンこと動物遺伝学・動物分類学の権威、駒井卓博士の元私邸があります。家具もほぼ当時のまま2004年から一般公開されていますよ。また夫婦が過ごしやすいように取り入れられた住宅の工夫が今も残されています。
例えば夫人が着物を着たまま上れるように段差を低くした階段、湿気の多い気候を配慮してこしらえた屋根裏部屋、靴の御ていっれグッズを隠して収納できる玄関脇の引き出しなど。夫婦が今もこの住宅で過ごしているような温かみと住まいへの愛情を感じる名建築ですよ。
スポット名 | 駒井家住宅 |
住所 | 〒606-8256 京都府京都市左京区北白川伊織町64 |
営業時間 | 月曜日: 定休日、火曜日: 定休日、水曜日: 定休日、木曜日: 定休日、金曜日: 10時00分~16時00分、土曜日: 10時00分~16時00分、日曜日: 定休日、 |
電話番号 | 075-724-3115 |
公式サイト | 公式サイトにアクセスする |
穏やかで温かくてやさしい作品たちからはアーティストたちの情熱が感じられます。明るい光に満ちたアート作品は見ていてほっとするものばかり。芸術に関しては常に進歩的で好奇心も旺盛な底力を感じてみましょう。
photo by GoogleMap OGP画像より
保存されているおもちゃ映画は約900本でデジタル化したものは館内で自由に見ることができます。時代劇やアニメ、ニュース映像などいずれも30秒から3分程度の短いものですが当時の歴史を知る上でも大事な手がかりとなりますよ。また大河内伝次郎や冒険ダン吉などの人気のお宝映も蘇ります。
当時の映写機やそれ以前の動画装置やアニメーションの玩具もあり、残像現象によって静止画が動いて見える映画の原理がよくわかりますよ。
スポット名 | おもちゃ映画ミュージアム |
住所 | 〒604-8805 京都府京都市中京区壬生馬場町29−1 |
営業時間 | 月曜日: 定休日、火曜日: 定休日、水曜日: 10時30分~17時00分、木曜日: 10時30分~17時00分、金曜日: 10時30分~17時00分、土曜日: 10時30分~17時00分、日曜日: 10時30分~17時00分、 |
電話番号 | 075-803-0033 |
公式サイト | 公式サイトにアクセスする |
image by PIXTA / 90303370
最上階には光庭と茶室があり円くくり抜いた天井に山紅葉が伸びています。その様子は都市のなかで自然を感じる茶の湯精神を体現しているかのよう。
写真や現代的な作品への造形も深い館長はフランスの写真家らとの交流があり、その縁から生まれた展覧会は今や定番となっています。また日本の作家の個展を定期的に開くなど現代アートの企画展にも力を入れていますよ。
スポット名 | 何必館 京都現代美術館 |
概要 | 現代の写真、絵画、彫刻を展示する、おしゃれでくつろげるアート ミュージアム。 |
住所 | 〒605-0073 京都府京都市東山区祇園町北側271 |
営業時間 | 月曜日: 定休日、火曜日: 10時00分~18時00分、水曜日: 10時00分~18時00分、木曜日: 10時00分~18時00分、金曜日: 10時00分~18時00分、土曜日: 10時00分~18時00分、日曜日: 10時00分~18時00分、 |
電話番号 | 075-525-1311 |
公式サイト | 公式サイトにアクセスする |
image by PIXTA / 89988565
中国古陶磁の影響を受けた初期作品から民藝の影響が強くなった中期、土を用いた陶芸の枠を越え独自の造形が際立つ後期まで一連の作品がこの住空間に展示されています。
木彫りや金工など陶芸以外の素材を扱ったものも多く大工の家系だったこともあり木彫りは見どころが多い。建物は伝統的な素材をいかしつつ吹き抜けや2階の回廊などモダンな間取りで臼を改造したスツールなどは実際に座れますよ。
スポット名 | 河井寛次郎記念館 |
概要 | 近代日本の芸術家、河井寬次郎の住居で、現在は美術館。陶芸作品、木彫作品、大きな窯が展示されている。 |
住所 | 〒605-0875 京都府京都市東山区五条坂鐘鋳町569 |
営業時間 | 月曜日: 定休日、火曜日: 10時00分~17時00分、水曜日: 10時00分~17時00分、木曜日: 10時00分~17時00分、金曜日: 10時00分~17時00分、土曜日: 10時00分~17時00分、日曜日: 10時00分~17時00分、 |
電話番号 | 075-561-3585 |
公式サイト | 公式サイトにアクセスする |
photo by GoogleMap OGP画像より
樂美術館では手に触れる美術館という特別企画を定期的に実施しています。普段は展示室のガラスケースでしか眺められないコレクションを茶会や観賞会といったスタイルで実際に手に取って見ることができますよ。
手に持った時の肌触りや重さ、匂い、造形などそれは視覚だけでは決して味わえない鑑賞体験。視覚に加え触覚や味覚、嗅覚も取り込む総合芸術樽たる茶の湯の鑑賞により近づけようとする美術館の試みです。参加は予約制なのでお早めにどうぞ。
スポット名 | 樂美術館 |
概要 | 何世紀にもわたって受け継がれてきた楽焼を展示する楽焼の美術館。季節ごとの展覧会も開催。 |
住所 | 〒602-0923 京都府京都市上京区油橋詰町87−1 |
営業時間 | 月曜日: 定休日、火曜日: 10時00分~16時30分、水曜日: 10時00分~16時30分、木曜日: 10時00分~16時30分、金曜日: 10時00分~16時30分、土曜日: 10時00分~16時30分、日曜日: 10時00分~16時30分、 |
電話番号 | 075-414-0304 |
公式サイト | 公式サイトにアクセスする |
image by PIXTA / 20561112
日本画家の関雪にとって絵を描くことは全身全霊を使うことでした。集中力を途切れさせずかつ新しい美のエッセンスをいつも取り入れらるように生活そのものが創作活動に直結していました。そのため画質を取り巻く環境を重要視し作庭には特別な思いを込めたよう。
庭は散策して廻るのが良いですが画質からの眺めこそ真骨頂と言えます。パノラマのように広がる景色を前に絵筆をとった関雪の姿を想像するとこの庭の魅力もより深く味わえるでしょう。
スポット名 | 白沙村荘・橋本関雪記念館 |
住所 | 〒606-8406 京都府京都市左京区浄土寺石橋町37 |
営業時間 | 月曜日: 10時00分~17時00分、火曜日: 10時00分~17時00分、水曜日: 10時00分~17時00分、木曜日: 10時00分~17時00分、金曜日: 10時00分~17時00分、土曜日: 10時00分~17時00分、日曜日: 10時00分~17時00分、 |
電話番号 | 075-751-0446 |
公式サイト | 公式サイトにアクセスする |