東京の絶景スポット30選！リフレッシュ・ときめき・桜絶景など旅行好きな筆者が紹介

東京の北西端に位置する奥多摩町はあたり一面に豊かな自然が広がる風光明媚なエリア。そんな奥多摩きっての渓谷美と称されるのが500メートルにわたって続く鳩ノ巣渓谷です。多摩川が秩父古生層を侵食して創り上げたこの渓谷は両側から迫りくる約40メートルの断崖が迫力満点。

さまざまな形をした巨岩・奇岩の間を縫うように多摩川の清流が流れ自然が織りなす光景は心を奪われるほど美しい。草木が芽吹き始める春、緑が青空に映える夏、燃えるような紅葉に彩られる秋、そして凛とした空気に包まれる冬と四季を通じてまったく違う表情に出会えるのも魅力です。雄大な自然に抱かれながらせせらぎをBGMに心洗われるひと時を楽しみましょう。

関東随一の規模で昔は信仰の対象だったという日原鍾乳洞。200メートル余りの旧洞と高低差30メートル余りの新洞が公開されています。渓流沿いの崖の開いた穴が入口で狭い通路内には頭をぶつけそうな場所や通路が立体交差している箇所もあり、迷いそうでドキドキしながらガマ岩や船底岩など不思議な造形を見せる岩を眺めながら進むと地下とは思えないほどの大空間に到着しますよ。

はしごのように急な階段が続くので滑りやすい靴や大荷物は避けるようにしましょう。

谷沢川が武蔵野台地を侵食してできた全長約1キロの渓谷が等々力渓谷。上流で振った雨が関東ローム層から武蔵野磯層に至る地層をろ過されながらゆっくり浸透し、それが地層の切れ目から地表に流れ出て湧水となり渓谷を形作っています。

豊富な湧水に恵まれた等々力渓谷ではシャガやキチジョウソウなどの湿生植物も多く見られ、都内では希少な自然を残していますよ。また等々力渓谷はソメイヨシノやシダレザクラなど約350本の桜が咲く花見の名所としても知られています。3月下旬から4月上旬の花期には渓谷沿いの桜がライトアップされ普段と違う景色が見られますよ。

太田黒公園は音楽評論家の大田氏屋敷跡地を整備した回遊式日本庭園です。樹齢100年以上のイチョウをはじめケヤキやアカマツ、シイなどの巨木が茂り都内とは思えない静寂な雰囲気に包まれていますよ。約70メートル続くイチョウ並木や約60本のヤマモミジが黄葉に染まる秋の風景が格別でライトアップも実施されます。

日が暮れると筑波石で縁どられた池に紅葉が映りこむより幻想的な光景に変わりますよ。例年11月下旬から12月上旬に実施されるライトアップは杉並区の秋の風物詩に1つ。都会の真ん中でありながら深山のような落ち着いた雰囲気が漂っています。

成瀬街道と交差する高瀬橋から横浜市緑区との境界近くの都橋まで約2キロの間に桜並木が続きます。高瀬橋のたもとには階段があり川べりに下りて頭上の桜を見上げることもできますよ。散り際に涼岸の枝から花びらが舞い川面を染める様子は圧巻。

さくら祭りの会場の1つは川沿いの市立総合体育館となっており、まるで雪のように花びらが舞い散る様子はとても美しいですよ。

武蔵野公園は野川に沿って残る草原や雑木林が茂り野趣に富み武蔵野の森を堪能できます。4月中旬に咲くサトザクラの花のトンネルも見もの。

また豊かな水と緑に恵まれており野草や野鳥、昆虫などが見られる自然の宝庫となっています。武蔵野らしい緑がふんだんに残る武蔵野公園はのんびり散策するのに最適の場所ですよ。

千鳥ヶ淵は田安門と半蔵門で区切られた江戸城の内濠区域。今も満々とした水を湛えています。周辺には約260本のソメイヨシノやオオシマザクラなどの大木が植樹されており、見上げれば頭上や淵にせり出すように伸ばした枝に花開く桜の競演を楽しめる、まさに絶景の遊歩道。

開花期間中はライトアップを実施し、緑道には屋台などの出店もないので観桜の散策を存分に楽しめます。清々しい1日を過ごせるはずですよ。

上野は江戸時代の初めから桜の名所として知られてきました。奈良県にある吉野山から桜を移植されたのが始まりだそう。現在、上野恩賜公園には約800本の桜が植えられており樹種はソメイヨシノやヤマザクラ、ヒガンザクラなど。

特に中央園路にある約400メートルのさくら通りは必見。また寛永寺のほか動物園や博物館、美術館などが整備され文化の香り漂う桜の名所として賑わっています。

昭和以前には全国各地で運行していた路面電車ですが、今では函館や広島などごく一部の地方でしか見られなくなっており、それが東京に残っているのは奇跡のようなもの。都電荒川線は東京さくらトラムというだけに沿線には桜の名所が多いのが特徴。

神田川にかかる高戸橋、学習院下、都電雑司ヶ谷停留所付近、北区王子駅近くの音無親水公園など電車内から眺めてみても途中下車してもそれぞれの楽しみ方があります。ノスタルジックな電車で桜巡りに出かけましょう。

高尾山は春の桜、新緑、秋の紅葉と季節ごとに趣の異なる景観が楽しめます。都心から1時間弱というその気軽さが受け、年間登山者数は260万人を超えて世界一となりました。絶景スポットは高尾山ケーブルカーと二人乗り観光リフト。

冬の高尾山山頂からは夕暮れ時、まばゆいばかりに輝く夕陽がゆっくりと山に吸い込まれていく神秘的な光景はまさに絶景。12月の冬至前後、16時～16時半の間で見ることができます。