鹿児島の観光スポット30選！癒しスポット・ドライブ・絶景など旅行好きな筆者が紹介

豊かな雨の恩恵を受けた大地はまるで緑のカーペットを敷いたように苔むし、草木は活き活きと根や葉を伸ばしていきます。そして川は雨による増水で勢いを増しながら渓谷を深く刻み崖や急勾配ではその姿を滝へと変えていきますよ。そんな屋久島を象徴する樹木と言えば島の名を関した樹齢1000年を超えた屋久杉。

一般的に杉の寿命は長くても500年程度とされていますが、栄養が少ない花崗岩の土壌に生える屋久杉は成長が遅く、多雨の影響で樹脂分が多くなるために腐りにくいという特徴があります。中には樹齢2000年を超える古木もあり、圧倒的な存在感を放っていますよ。

屋久島はその貴重な生態系が評価され日本初の世界遺産に登録されました。日本が誇るアニメ界の巨匠もこの島の生命力溢れる緑に魅せられ、映画の舞台として屋久島を選びました。サンがアシタカと出会った大きな川や多種多様な植物が生い茂るシシ神の森など、至るところに屋久島の景色に似た背景が描かれています。

島内には千尋の滝という大きな滝が流れていますが、千と千尋の神隠しのヒロインである千尋の名前はこの滝から取られたと言われていますよ。屋久島の自然はそれほどまでに監督を魅了したことがうかがい知れますね。

世界最大規模のカルデラを擁する阿蘇山は東西にのびる連山である阿蘇五岳と外輪山や火口原の総称です。阿蘇山の北に連なるくじゅう連山などの火山群やその周辺に広がる草原は阿蘇くじゅう国立公園と呼ばれていますよ。

国立公園には阿蘇の山々を望む開放的な高原リゾートが点在し、夏は深緑、秋は紅葉、冬は新雪と季節を感じられます。阿蘇のエネルギーに道が絶景に出会いに行きましょう。

仙巌園は島津家19代光久が別邸として築き、錦江湾と桜島を一望できる広大な庭園です。島津家歴代に愛され篤姫も訪れた園内には反射炉跡や曲水の庭など島津家の歴史を偲ばせる史跡が多く残りますよ。

家紋を施した正門や当時は当主とお世継ぎしか通れなかった鍚門も見所の1つ。大河ドラマ篤姫や西郷どんのロケ地でもあり、島津家歴代が暮らした御殿の中は別途料金で見学ができますよ。

桜島は鹿児島市街から海を隔てた約4キロ沖にそびえる活火山です。はるか昔から地元の人々の暮らしに根付き、岩肌が荒々しいその姿は雄大で季節や時間の経過とともに表情を変えますよ。

光景は神秘的ですらあり鹿児島を訪れたら一度は上陸してその魅力に触れてみてください。

指原スカイラインは鹿児島のドライバーやライダーから「いぶスカ」と親しまれている観光道路です。北端は九州自動車道などが接続する鹿児島インターチェンジで、薩摩半島東部を縦断して指宿市にある池田湖の北岸近くに至りますよ。

緩やかなカーブと豪快かつ走りごたえのあるワインディングが特徴。鹿児島湾や桜島などを眺望できるスポットもあり、須ヶ原展望台から眺める桜島と夜景のコラボレーションは最高です。

宮崎と鹿児島にまたがるえびの高原には霧島連山の最高峰となる1700メートルの韓国岳や1363メートルを誇る白鳥山などの裾野に火山湖が点在した標高1200メートル級の美しい高原が広がっています。このえびの高原に向かい標高を上げていく山岳道路がえびのスカイライン。

標高が上がるにつれて徐々に眺望が利くようになり高原エリアでは随所で絶景が楽しめますよ。秋にはススキの名所として有名で辺り一面が黄金色に輝くので、ぜひ見頃の時季に訪れてみてください。

鹿児島のシンボルである桜島の御岳を正面に見据えて走るのが桜島展望道路。桜島西部の海岸線から湯之平展望所に向かう指導小池登山線です。麓からの序盤は錦江湾を横に望みながら走れるきれいなワインディングですが、やはり最も長い直線区間で眺める御岳の魅力にはかないません。

路肩や程には火山灰が積もり終点の展望所には大正溶岩原も迫ってきます。また振り返ると錦江湾や開聞岳、霧島連山を遠望できますよ。

日南海岸国定公園の南端の柏原海岸は白砂青松の海岸線が続く景勝地です。3月下旬から4月中旬になるとおよそ1キロにわたって約100万本のルーピンが咲き誇り、海岸に彩りを添えますよ。最も美しい風景が見られるベストシーズンをねらって訪れましょう。

知覧茶畑で有名な南九州市は日本の市町村の中で生産量第1位のお茶の産地。緑色の畝が何本もまっすぐにのびる茶畑の向こうに見えるのは開聞岳です。市内のほぼ中央にある高塚丘、別名茶ばっけん丘からの眺めは一際美しいですよ。

写真におさめるなら社畑が黒い布で覆われない11月から3月頃がベストです。