愛知の日本庭園15選！回遊式・枯山水・お抹茶と共に楽しむなど東海在住の筆者が紹介

名古屋市守山区にある天台宗の寺院「龍泉寺」は歴史の古い寺院で、伝教大師最澄が創建したと伝えられています。境内には、織田信長の弟である信行が築城した「龍泉寺城」が復元され、その時一緒に作庭されたのが現在見られる枯山水庭園ということです。

お城と露地のような作りをした空間に囲まれた枯山水と、かつて軍事拠点としても使われた眺めのいい展望台が楽しめますよ！ねこ寺としても知られています。

犬山城の東にある庭園「有楽苑」は、国宝茶室「如庵」が移築される際に創建時の庭園を可能な限り再現したものです。「如庵」は織田有楽斎が京都の建仁寺に創建した茶室で、大変貴重な遺構なうえに国宝茶室としては唯一中に入って見学できます（月に1回の特別見学会）。

普段は茶室「弘庵」での呈茶サービスが利用できますよ！ここでしか取り扱いがない特別な和菓子「有楽風」を味わいながら、茶の湯の歴史に思いを馳せるのも一興ですね。

長久手市のモリコロパークには、日本庭園を眺めながら気軽にお抹茶をいただける「茶室 香流亭（かなれてい）」があります。立礼席なら定休日以外いつでも利用できるのは嬉しいですね。

毎月第2日曜日に開催のお茶会に参加すれば、座敷でお抹茶をいただけるうえ、普段は見られない露地の散策も楽しめますよ！また季節のお茶会なども開催されていますので、興味のある方は要チェックです。

名古屋市千種区にある古川美術館の別館「為三郎記念館」では、邸内併設のカフェで美しい庭園を眺めながらお抹茶がいただけます。国の登録有形文化財の登録を受けたさまざまな建造物なども一緒に楽しめますよ。

伝統的な数寄屋造りのお屋敷の大きな窓から眺める庭園は、普段とはまた違う風情のある四季折々の表情を見せてくれることでしょう。より本格的にお抹茶を楽しみたい方は、定期的に開催されるお茶会に参加するのもいいですね。

東海市の聚楽園（しゅうらくえん）公園の丘にある「茶室 嚶鳴庵」は、細川平洲が江戸で開いた塾「嚶鳴館」にちなんだ茶室です。こちらでは静かな茶室で庭園を眺めながら、ゆっくりとお抹茶をいただけます。

公園での散策やレジャーと合わせて楽しむこともできるので、さまざまな年代の方におすすめですよ！茶室はお座敷ですが、イス席もあります。

刈谷市の「刈谷市美術館」内にある「茶室 佐喜知庵」では、美術館の企画展会期中は毎日、それ以外では週末（金～日曜日）などの開館日であれば呈茶を実施しています。

美術館内の日本庭園を眺めながらお抹茶をいただけるのは嬉しいサービスですが、呈茶は午後のみになりますのでお気を付けください。興味のある企画展などと合わせて来館するのがおすすめですよ。