【保存版】蔵前でカレーならここ！街の魅力を知り尽くしたグルメライターおすすめの15選【コスパ◎・人気店・エスニック・和風など】

スペシャルあいがけカレーはキレのある辛さのラムブラウンカレー、ココナッツミルクが効いたチキンカレーなど、4種のカレーに蒸し野菜とパパドを盛った豪華な一皿が人気です。

スープは鶏ガラを8時間煮込んだ濃厚なうま味の鶏白湯をベースに、程よくキレのある魚介系の和出汁で割る二段仕込みゆえ、クリーミーでクセになるコクと、最後の一滴まで飲み干せるさっぱり感が見事に両立していますよ。

中でもシーフードカレーは、甲殻類の殻エビ味噌、スパイスを炒めて煮込んだスープをベースに、提供直前に貝をガツンと投入。口に含むとエビの華やかな香りがパッと拡散し、貝のミルキーなうま味が迫ってくる見事な二重奏になっています。

控えめなスパイス感ゆえ、テーブル上の自家製スパイスで辛さは調整しましょう。ルウとは別のスープで6時間以上煮込んだ鶏肉は、スプーンで簡単にほぐれるほど柔らかく味が染みていますよ。

コク深い味はそのままに、リンゴなどの果物を多く入れることでスパイスの刺激をやわらげ、より万人に親しまれる味へと進化させています。食べると最初は野菜と果物の優しい甘さが訪れ、遅れてじんわりとした辛さが喉元にやってきますよ。

鮮烈な印象のスパイスの中でも際立つカルダモンの清涼感と食感を残したみずみずしい夏野菜、そしてあん肝のまろやかなうま味の余韻による妙味は、これぞまさしく新感覚と言えます。

ベースはサラリとしながらもコクのある味。それにリンゴや野菜などの甘みと醤油など日本の調味料を隠し味に使い、日本人になじみやすい味に仕上げています。鶏ガラ主体だったスープに、玉ネギやダイコン、ニンジンなどベースに使う野菜を倍増させたことで、さらにうま味がにじみ出るような滋味深さを備えた味わいになっていますよ。

スパイスの種類は5～6種類に厳選し、酸味の要素をあえて省き、うま味と塩味だけにすることで、トッピングの野菜の力強い持ち味をガツンと際立たたせています。

小麦粉や香味野菜などで作るルーを、味に深みが出るように低温のオーブンで3日間かけサラサラになるまで焼きます。それを香辛料、ステーキ肉から出るたくさんの筋肉、焦がした牛骨でとった香りとうま味の濃いブイヨンでのばし、1日かけて煮込むそう。

さらに味をなじませるために数日間寝かせると、1週間がかりで完成させています。出汁のうま味とスパイスの風味が淡いグラデーションを形成し、油分も控えめのためサラリと胃袋に収まりますよ。

鶏ガラベースのスープは岩塩と海塩をブレンドする塩にこだわり、複雑味をプラス。スープカレーはトマトの中心をくり抜き、その中に炒めたミンチや豆などをつめて浮かべた逸品で、トマトを崩すたびに変化する味が最高に愉快です。

多種類ながら刻んで食べやすい具材や、キリリと迫るスパイス感の奥底にあるどこまでも優しい味わい、限定メニューの楽しいアイデアなど、こだわり抜いた魅力が随所に輝きますよ。