奈良の日帰りスポット15選！観光・自然・温泉など関西在住の筆者が紹介

「奈良の大仏」で有名な「東大寺」は奈良時代に戦乱や疫病といった混乱の鎮静を祈願して建設されました。みどころは大仏殿におさめられている「盧舎那（るしゃな）仏」です。高さ14.98mの壮大な姿に見とれてしまうでしょう。その他千手観音像が安置されている戒壇院千手堂やこの寺最古の建物である法華堂も見てみましょう。それぞれのお堂では御朱印をいただくことができますよ！

「春日大社」は平城京の守護のため768年に創建された全国約3000社の春日神社の総本社です。武の神・経津主命（ふつぬしのみこと）など4柱の神様がまつられています。「古都奈良の文化財」として世界遺産にも登録されているのです。ここではとても色鮮やかな朱塗りの社殿が見もので周囲の自然と調和した姿は必見ですよ！

660haもの広さを誇る「奈良公園」は奈良の定番観光スポットとなっています。ここで有名なのは天然記念物の「奈良の鹿」です。かわいい野生の鹿たちと直接ふれあえるのが最大の魅力でしょう。

ここでは鹿たちにエサやりができます。販売されている「鹿せんべい」を購入してやさしく食べさせてあげてくださいね。ただし「鹿せんべい」以外のモノを与えるのは禁止なので気をつけましょう。

「興福寺」は669年に前身寺院が創立されたのがはじまりで、遷都にともなって平城京に移されたとても歴史のある建物。東金堂・五重塔をはじめとした多くの国宝や重要文化財をもちますが、見どころは多くの仏像が安置されている国宝館です。ここでは奈良時代から鎌倉時代の貴重な寺宝を観ることができます。また2018年に約300年ぶりに再建された中金堂も必見ですよ！

境内を散策しながら奈良時代の雰囲気を感じてみましょう。

1972年古墳内にて色鮮やかな壁画が発見され一躍注目を浴びた「高松塚古墳」。下段の直径は23m高さが5mの円墳で694年から710年ごろに築造されたと言われています。歴史の教科書にも登場する壁画「飛鳥美人」は国宝とされていて貴重な歴史遺産として保存されているのです。

劣化防止のため年に数回の一般公開以外は基本的には本物の壁画を見られないことになっていますが、隣接の高松塚壁画館で模写したものを見学可能となっています。

奈良公園の東側に位置する「若草山」は標高342mの芝生に覆われた山です。比較的低い山でありながらも奈良市内の美しい景色を一望できます。山頂にある鶯塚古墳は全長103mの前方後円墳。奈良市街地からのアクセスもよく、ハイキング初心者や子どもでも気軽に登れるのです。ここでも野生の鹿とふれあうことができますよ！

奈良公園の西側にある「猿沢池」。ここでは五重塔と周囲の柳が池の水面に映り美しい風景を楽しめます。例年7月から9月の夜にはライトアップが施されその姿がとても奇麗です。また冬の景色も奇麗で水墨画のような銀世界が幻想的な雰囲気をかもしだしています。

秋の夜にこの地で行われる「采女祭」も奈良時代の衣装に包まれた行列が華やかな雰囲気でおすすめですよ！

「依水園」は東大寺と興福寺の間に位置していて古都奈良にある花々に彩られた美しい日本庭園です。江戸時代に造られた前園と明治時代に造られた後園、ふたつの池泉回遊式庭園がある「依水園」は国の名勝に指定されています。それぞれの庭園で四季折々の花々や草木を楽しむことができるのです。

特に秋にはドウダンツツジやもみじなどが美しく色づいて紅葉の名所となっています。併設されている寧楽美術館もおすすめですよ！

奈良県の中央に位置する「吉野山」。ここは手つかずの自然が残る自然スポットで山全体が世界遺産に登録されています。特に桜の名所として全国的にとても有名で山の尾根から谷にかけて咲く3万本の桜は絶景です！

「吉野山」へは大阪・天王寺から運行している観光列車「青のシンフォニー」がおすすめですよ。応接室のようにゆったりとした車内でくつろぐことができ、車内サービスも言うことなしです！

「谷瀬の吊り橋」は紀伊山脈に囲まれた秘境・十津川村の観光名所で、長さ297mの鉄線吊り橋。橋の下を流れる十津川からの高さはナント54mも！橋を歩くと揺れを感じますが、山々を見渡す橋からの絶景は見事そのものです。スリル満点の吊り橋、カップルで訪れて仲良く手を握り合って渡ってみませんか！